南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

ちゅーりっぷ

 そしてもうひとつ、ダンナがほしがったのが、なぜかチューリップ。正真正銘本当のチューリップ。
 うーん、いいけど、メキシコで本当にちゃんと咲くの? まあ今にも咲かんばかりのつぼみが出ている鉢なので、大丈夫かなあ。そのあとどうすんの? 知らないよ? と言いつつ、まあ私もほしいものがあった弱みで、つい。




(写真は買った翌朝、一番大きなつぼみがすでにだいぶほころんでいた)


 しかしダンナはレジで、「25ペソだから」と私にチューリップの分のお金を渡してくれたんだが、レジを通すと……59.75ペソ!!!! たっか〜〜! それほどにエキゾチックでめったにお目にかかれないありがた〜い植物ってことですね……。


ユリ科チューリップ属
学名:Tulipa gesneriana
和名:チューリップ、鬱金香、鬱金
スペイン語名:やっぱりTulipán
ドイツ語名:Tulpen
球根越冬多年生
原産地:地中海沿岸、アナトリア


 で、帰ってからいろいろ調べてみると……まず、「25度以上で枯死」って何ですか。昨日今日はまた少し涼しかったけど、明日あたりからまた28度くらいになるみたいなんですけど……? 何とか花が咲くまでは頑張っていただきたい。
 そして、暑いと花はすぐに終わるそうなので、たぶん寿命は短いでしょう。花が終わったら花柄を摘んで、葉はそのまま残して、球根を太らせると。なるほど。そのための最適温度は13〜15度って……そんな温度、どこから調達しろと? たっぷり太った球根を秋に掘り出して、3〜5度のところで1〜2ヶ月越冬させると、次の春に綺麗に咲くそうなんですが、まあその温度なら、冷蔵庫に入れておけば何とかなるかもだけど、その前段階、球根を太らせることができない気がする……。


 よく、温暖な土地では多年生だけど日本では越冬できないので一年生扱いになる、という植物の説明を見かけるけど……チューリップはその逆、温暖すぎて多年生じゃなく一年生扱いになるのかもね。少なくともメキシコ南部では。
 まあだからこそ、チューリップを表わすTulipanがハイビスカスのことだったりするんだろうなあ、と変に納得。
 さらに余談だけど、去年末くらいに道端でリヤカーに積んだ苗を売り歩いているおじさんを見かけ、その植物ってのが、赤々と丸いリンゴをいくつも実らせた木で、あまりに異様な風景に車のなかで思わず振り向いてしまったんだけど。あんなの、どこから持ってきたのか知らないけど、買って植えて、何とかなるもんなんだろうか? それとも熱帯地方に適応したリンゴってあるのかなあ。