南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

庭にセンソントレの雛が落下

 水遣り用のバケツが空になっていたので、昼過ぎ、そろそろ水が来てるから満杯にしておこうと庭に出て、ついでに水遣りをして廻っていて、ふとこんなものを見つけたよ。



 うわーーーーー! なんて目立たないやつなんだ。うっかり踏んづけちゃったらどーすんのよッ!
 うちの前庭の真ん中に生えてるベンジャミンの木に、センソントレ(モッキングバード、モノマネドリとも)が巣をかけて雛がいるのはだいぶ前から知ってました。庭にいると、頭の上からピーピーチーチー聞こえてきてたし。それが、落っこちちゃったのね〜。
 居間でサッカーを見ていたダンナに、「雛が落ちてるー」と叫んだんですが、死んでると思ったらしい。というのは昨日(土)、会社に行ったらその駐車場の歩道に、これよりもっと小さな雛(何の鳥かはわかりません)が落ちて死んでたんですよね。近くに、巣をかけるような木も電柱もないし、どこから落ちてきたのやら、肉食の鳥にでもさらわれて、落ちちゃったのか? わからないけど、ガムの薄いボール紙ケースで歩道の横の溝に落としてやりました。ちょっとアリがたかってたけど、まだ綺麗な死体でした。


 しかし、うちの庭のは、目に砂がついてるけど、生きてるよな? あの巣から落ちてよく無事だったなあと思ったけど、まあ体が軽いし、落ちたところは砂と(掃除してなくて積もっている)落葉で比較的柔らかいし、日陰だったので日向のコンクリ50度とかに落ちるより幸運でもあったかも。日向に落ちてたら10分で蒸し焼きになってますって。
 とりあえず手近にあったコンパクトデジカメを持ってきて写真。それから拾い上げてみたら……。



 とたんに、ぴーぴーぴーぴー、ご飯の催促!



 いや、そんな大口開けられても……困るんですけど。
 少ししたら、わかったのか、諦めて、つーん、いいもん、という顔?


 そして、その鳴き声ですっ飛んでまいりましたよ、両親が。


 ベンジャミンの木の枝を行ったり来たりしてこちらを窺っている。
 このセンソントレ、めちゃんこ攻撃的なんだよねえ。うちのワンコが玄関先で私と一緒に出かけるダンナをお見送りしてたら襲われたこともあるし、尻尾まで1.5mくらいあるイグアナが追い掛け回されて走って逃げてるのを目撃したこともある。つい昨日もうちの庭でサナテ(センソントレより一回り大きい鳥)と大喧嘩してましたとも。
 (センソントレの写真や美しい鳴き声はメキシコブログで紹介したので参照のこと。
  「モノマネドリの物真似」「モッキングバード百態」「センソントレの幼鳥と鳴き声」)
 なので、雛を持っていると襲われるんじゃないかと思ったけど、さすがに人間を襲う気はない? ともかくダンナを呼んで、庭に置いていたはしごを道へ持ち出し、外からうちの塀とベンジャミンの枝に立てかけて、私がそこに登って、雛を巣へ戻す作戦、敢行。
 ちなみに、ピーピーチーチー言ってる声は一度に一羽分しか聞こえないので、雛って一羽しかいないのかなあ、と思ってたんだが、巣のなかに手を突っ込んだら、他にもいました。覗き込むことはできなかったので、何羽いるかはわからなかったけど……。その雛たちの隙間に、落っこちたヤツをぐいぐいと押し込んで、もう落ちるなよと言い聞かせて??? 一件落着。


 でも神経質な鳥だと、人間が巣に手を突っ込んだりしたら育児放棄したりするよねえ。となると、落ちた雛ばかりか、巣の中のすべての雛が死んじゃうかも……とかちょっと心配したけど、あのセンソントレどもがそんな繊細な神経持ってるわけがなかったねw
 それから数時間経つ今でも、庭からはピーピーチーチーと元気な声が聞こえ、親鳥たちがせっせと通っている様子。
 ちなみに、雛を戻したあと、水遣りの続きをしていたら、親鳥たちがベンジャミンの木の枝から私のほうへ寄ってきてしきりと見下ろしてた。またなんかうちの子たちを拉致してケシカランことしてるんじゃないか?と監視していたのか、それとも先ほどはどうも〜、とお礼を言ってくれてたのか? 鳥たちに向けて、雛返しておいたでしょ、もう落ちないようにちゃんとしつけなさいよ、と話しかけたら、納得したのか何なのか、とにかく行ってしまいましたけどね。


 いや、しかし雛はかわいくてねえ、私の薬指を体の割りに長い足の指でぎゅっと掴んで、何なのこの子w


 ダンナも実は似たように思ったらしくて、雛を返してからあとになって、「一羽もらっておこうか」とかケシカランことを言っていた。もらってどーすんのよ! 何食べさせるんだよ! 第一センソントレなんてわざわざ捕まえて飼わなくても、いつでもそこらじゅうにいるじゃないですか! 
 ちなみに、親鳥が私に拾われた雛の鳴き声ですっ飛んできたとき、うちの一羽はくちばしに何やら赤い木の実をくわえていた。これ、雛にやる餌なんだろうか?



 ともかくも、何やらびっくり楽しい日曜の午後でした。