南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

トンデモないものを食べるイグアナ

 うちの裏庭にたむろしていたり、屋根の上で運動会してたりするイグアナたちだけど、今日は買い物から帰ってきたらコロニー内の道路のど真ん中にイグアナが一匹。危ないぞー、と言いながら車で近付いたんだが、逃げようとしない。大きさは全長(尻尾の先まで)1mちょっとくらいの、まだ若い(セミアダルトの)トゲオイグアナなんだけど。
 ダンナがゆるゆると車を端へ寄せながら通り過ぎようとしたんだけど、それでも逃げない。窓から見下ろしたダンナが、「なんか食べてる……」と言う。えー、こんな道のど真ん中に草なんか生えてるわけないのに(ちなみにこの道路はコロニー内なので車通りは少ないけど、ちゃんとアスファルトで固めた道)。


 さらに見ていたダンナが、「うげ……。昨日のアレ、食ってる」。


 昨日のアレ、とはですね、昨日の晩ワンコの散歩に行ったとき見た、ぺったんこに轢かれたヒキガエルのことらしい。
 ちょっと待て! イグアナは草食性だろ!? 信じられなくて、私もダンナの側の窓から覗いたら……。


 以下、証拠写真を撮りましたが、そこそこグロいので、そういうの苦手な人は「続きを読む」をクリックしないでください。




 警告はしましたから、いきなりアップですよ? いいですね?









 道の黒くなっているところは、ヒキガエルのつぶれていたところです。すでにカラカラに乾いて干物になったヒキガエルを……おせんべいのようにくわえて喰ってる……。


 以前、船戸与一のメキシコを舞台にした冒険小説を読んで、メキシコのことよく知ってるなあと感心しましたが、しかし唯一、ジャングルで殺された人間を夜中にイグアナたちが貪り食うという描写には、イグアナって草食性だし昼行性だし、ふふふ〜ん、とか思ったもんです。ごめんなさい、私が無知でした!?


 で、検索してみたら、イグアナは子供のころは肉食性で大人になると草食性になるとか、えええ〜ほんまかいな、とこの期に及んでまだ疑いたくなる私w
 あげくに、こんなニュース記事まで発見(黒イグアナが大増殖するメキシコ湾ののどかな島、住民たちが退治に苦心)。写真の黒イグアナとされてるのはグリーンイグアナですがねw 黒イグアナ、スペイン語でIguana negra、クシトゲオイグアナというのは間違いないんだが……攻撃的ぃ〜? センソントレに追いかけられて逃げているイグアナが? 犬にさえ噛みつくって??? しかも「肉食だ」と書きながら、「島を美しく彩る植物を食べ」るとか、だったら雑食か、濡れ衣か、どっちかでは〜? 「この動物は何の意味もない」とか、ひどい言われようだ、ぷんぷん。
 うちでは、そりゃあちっとは庭の草木をかじるけど、
これは昔、あまりシンメトリーにかじってあるので面白くて撮った写真だけど、これだけでネタにするほどでもないとお蔵入りしていたもの。

 こんなもんだし、それ以外ではたまに屋根の上でどたばた運動会やって賑やかだなあ、という程度の迷惑。むしろ、その辺にいて、こっちをじろりんと見てくれると嬉しいくらいだけどなあ。


 とはいえ、干物になったヒキガエルを食べるとは、イグアナに対するイメージがだいぶ変わりそう……。


 ちなみにこのイグアナ、ぜんぜん逃げようとしないし、ああ〜後ろから車来ちゃったよ、よその車だったらイグアナなんか平気で轢き殺していっちゃうよ! ということで、私が車を降りてイグアナを追いたてた。イグアナは、だいぶ未練がありそうで、かなり近付いても逃げなかったけど、足を踏み鳴らして脅したらさすがに逃げていきました。


【追記】ここに書いたのはすべて、トゲオイグアナに関してで、グリーンイグアナの話ではありません。