南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

獣医さんからの養子カメ

 先週末獣医さんとこ行ったとき「ほしい?」と訊かれたカメ、ダンナに話したら最初「え、もらってこなかったの?」、その次の日くらいにあれどうしようねえと相談したら「増えすぎても大変だぞ」と否定的、その次の日には「獣医さんにメール書いたのか?」とまた意見が変わる……。
 それで、昨日の朝メールで、よろしければお話のカメ、養子に引き取りたいと存じますと書いて出したら、昼過ぎに返事があって、明日そちらへ連れていきますとのこと。今日はワクワクで朝から待ってた。


 同じような半水棲のカメで(と獣医さんは言ってたし)、ミゾッコと同じか半分くらいの大きさなら、様子を見ながら一緒のテラリウムに入れてやればいいし。ミゾッコのテラリウム、使った土が黒土で水はけ悪かったので、植えた植物も掘り出して、テソントレを半分くらい混ぜたりもして、用意万端。
 ところがいつもなら午前中に来る獣医さんが、来ない。急患とかあったのかもね、まあ来なかったら土曜日にこちらから迎えに行けばいいよね、とお昼ご飯のとき話していたんだけど、夕方ごろ到着〜。
 獣医さん(何度もうちに来てるけど)門のところから思案気に庭を見回して、「セニョーラ、もしかするとお宅の庭はちょっと狭すぎるかも……」と言う。ジョーク好きな獣医さんです。そう言って差し出してきたのは、3.6cmの子ガメ。ちっちぇええええ! 



 しかもこれ、ミドリガメ(以下、ミドリガメミシシッピアカミミガメの幼体という意味に限定して使います)じゃないけどその親戚だよね? 耳は赤くないけど。思いっきり水棲なのでは? 獣医さんは、いやいや、半水棲で、草食ですというけど……そう言いつつ、「あー! しまった、うちにある餌を持ってくればよかった、こんなね、ちっちゃいエビを乾燥させたヤツ」。だからアカミミガメ用のでは? ドイツで飼ってたクサガメにもそれやってましたわー。まあそれならそこらのペットショップでいくらでも売ってるし、大丈夫です。






 まずは来たときのまんまの上、下、顔、横。
 甲羅のクジャク模様がきれい〜。でもこれ、大人になると消えるんだよね、確か。


 メキシコでもミドリガメはものすごく普及していて、ちょっとしたペットショップにもウジャウジャいる。んで、名前がなぜかTortuga japonesa、「日本ガメ」。日本産じゃないのに。で、うちの隣のプラサにあるペットショップで、カメンコ用のグッズを探して入ったとき、ミドリガメとは別の小さめの水槽に数匹入っているクジャクガメを見たことあった。ミドリガメとは違う派手な模様に目を引かれたけど、まあそのときはスルー。でも、なーんだ、このカメ、そこらに野生で生きてるやつだったのね。
 それで思い出したけど、植木屋さんマンゴーの池にいるのももしかして……と過去記事をひっくり返して写真を見れば、うん、やっぱりクジャクガメだと思う。


 ところで、うちの子、写真を撮ってそれをパソコン画面で見たら、甲羅にうっすら藻が生えてる? そこで、園芸に使ってる歯ブラシでちょちょっとこすれば、すぐ綺麗になった。




 ほーらね、模様もくっきり、本当にクジャク。名前はクジャコだな。


 首筋に赤い部分はないのを、獣医さんから受け取ってすぐに確認できていたけど、いざ写真を撮ろうとすると、首を引っ込めてなかなか伸ばしてくれない。



 これが今のところ精いっぱい。



 でも、目がすごく、魚っぽい。

データサイトとか

 まずは日本語のページでタバスコクジャクガメ。学名はTrachemys scripta venustaと、ミドリガメ(Trachemys scripta elegans)と同種扱いになってるけど、Trachemys venustaとしているところもあるよう。


 英語ウィキではT. venustaになっていて、まあ大したことは書いてないけど、カンペチェ、チアパス、オアハカ、タバスコ、キンタナロー、ベラクルスとユカタンに生息とある。


 世話はミドリガメと同じでいいと書いてあるサイトがいくつか。アカミミガメ属全般の指標としてはこちら(スペイン語)。幼体のころは主に肉食? 乾燥エビ、買ってこよう。将来的にはミゾッコと同じようなご飯でいいと思うけど。


 クジャクガメについてスペイン語で詳しいサイト

ちょっとどっきりしたこと

 最初に写真を撮って部屋に戻り、写真を見ながら同定に励んで、それからもう一度様子を見に出た。最初にミゾッコを入れてた30cm四方のたらいに土と、イワシ缶の池、それに3号プラ鉢を切ってカメンコハウスに使っていたものを入れていた。水の中でもゆらゆらとしていたけど、最後に見たときは水から上がって鉢のなかに駆け込んでいたので、まだいるかな、と鉢の中を覗きこむが、見えない。そっと鉢を持ち上げて見ても、いない。
 たらい中をじっくり見たけど、やっぱりいない。土を掘ってもぐったのかな、と鉢を置いていた下を掘ってみるが、いない。
 え……。逃げるのは絶対無理な高さだし、玄関のポーチだったから、もしかしてサナテ(やや大型のムクドリモドキ)が目ざとく見つけて、持っていっちゃったか!!??


 ややパニック気味になりつつ、イワシ缶の池を取り出し、たらい中の土を引っ掻き回し、引っ掻き回し、いないよ〜、どうしよう〜〜、と泣きそうになったとき、コロンと出てきた。冷や汗〜〜〜〜。あんまりちっちゃいから、見つからないじゃないか。
 にしても完全に掘って潜ってたなあ。カメンコもミゾッコもそんなのしたことなかったから、焦ったよ。今度からは、姿が見えなくても焦らずじっくり探そうと思いました。ついでに、鳥にさらわれないよう、タオルもかけておきました。明日まではゆっくり寝ててね。