予測できないミゾッコの行動

　カメに似つかわしくないスピードでジタバタするのが得意なクジャコや、のんびりおっとりだけどご飯のときだけはがっつくポチコに比べて、ミゾッコは餌の食べ方が上品だし、おとなしいという印象なんだけど、でも一番行動に予測がつかないのもミゾッコｗ

　ここんとこ、ちょっと食欲落ちてきたかなあ、ぜんぜん食べない日もあるし、じいっと一ヶ所に座り込んで、でも首だけは伸ばしてて、玄関脇に置いてるから出入りのたんびに声をかけるんだけど、そうすると大きな目でじいっとこっちを見つめる。もう怖がる様子はほとんどなし。ちょっと気温が下がってきたから不活発になってるのかな。
　と思っていたら、ご飯も食べずにテラリウムの中を行ったり来たり行ったり来たり、している日もある。もしや卵でも産むんじゃないか、と思ったくらい（こんなものもお尻から見えてたしね。でも探してみたけどなかったから産卵はしてないと思う、第一まだそんな大きさじゃないよね）落ち着かない日もあるし。
　夜は水に浸かって寝るのが好きだねえ、と思っていたら、ぴたりとそれをやらなくなって、どうしてなのかな、まあどっちでもいいけどね、と思っていたらまた水に浸かって寝てたり。ミゾッコなりの理由があるのかもしれないけど、さっぱり見当がつかない。

　そして今日もまた、朝、買い物に行こうと玄関を出たところにいたダンナが「ミゾッコ見たか？」と言う。玄関出ないと見えませんがなー、と出てみたら、こんなことしてるし。

　まあ前にもやってたけど、めったにやらないです。
　うーん、いったい全体何を考えているのか、毎度ミステリアスなミゾッコ。

ダンナの過保護

　ついでに書いておこう。
　ダンナ、当初は派手な見てくれのクジャコがお気に入りだったんだけど、クジャコがポチコに噛みついたりした（ダンナは目撃してなくて私が話しただけなんだが）ころから、「クジャコは凶暴」とか言いだして、まあもちろんだからって虐待？するとかではないんだけど（そもそもダンナは鑑賞する以外ほとんど何もしない、最近水槽の水入れ替えは手伝ってくれるようになったけど）。
　一方で、最初のころは地味な見てくれのミゾッコは「目立たないよなあ」とちょっとバカにしたように笑うことが何度かあって、そのたびに私は憤慨して、この魅力がわからないなんて！　こんなにかわいい顔してるのに！　と反論していた。
　で、クジャコのお株が少し落ちたのと入れ替わりだったと思うけど、玄関の出入りのたびに、ダンナが「ミゾッコ〜」と声をかけるように。だんだんミゾッコの魅力がわかってきたらしい。美人は三日で飽きる、長年暮らすにはやっぱり内面の？魅力だよねえ。

　そんなダンナなので、今朝のミゾッコ大冒険？も第一発見者だったわけだが、そのあとミゾッコが水入れに入って、「あがろうとしてるんだけど上がれない！」と言う。いいよ、ほっといても、そのうち上がれるから、と私は見慣れているので冷たいんだが、ダンナは気になるようで、１分ごとに見ては、「まだ上がれない！　困ってる！　一生上がれなかったらどうするんだ！」と騒ぐ。うるさいなあ、そんなら手助けしてやれば？
　と言うと、ダンナ、ウキウキした感じで（勝手に手を出すと私に怒られるので、そう言われるのを待っていたらしいｗ）、ミゾッコのお尻を持ち上げて、「そ〜ら」とか言いながら陸地に押し上げてやって、ご満悦。
　ま、１分後にはミゾッコ、また水に入ってましたがねｗｗｗ

　そしてその晩、またパソコンに向かってた私のところへダンナがやってきて、「ミゾッコが顔を水に浸けたまま上げない！　死んでるんじゃないか？」と言う。いやあ、死んでないでしょ？　と見もせずに言う私。しかしダンナは諦めない、「死んでたらどうする（死に掛けてる、ならいざ知らず、死んでたらどうにもできませんがな）！　いいからちょっと見てみろ！」と言うので、はいはい、めんどくさいなあ、と玄関まで出ていって覗き込む。
　うん、ミゾッコ、どっぷり水に浸かって、顔も水面下だねえ。よく寝てるねえ。だから水棲カメは皮膚呼吸とかでかなり長時間水の中でも大丈夫、ってダンナに前も何度か説明したんだけどねえ。
　覗きこまれて、ミゾッコも、なんですかぁ？　とゆっくり目が覚めこちらへ顔を向ける。起こしてごめんよ、どうしても生死の確認しろって人がいるもんだからさ。

　ダンナの過保護は昔からだけど（ドイツでセキセイインコを買ったときも、本棚の前に並べていた石を、鳥が飛んでて角にぶつかったら大怪我する！とか言ったことあるし、引っ越した日の晩に出かける用事があって夜遅く帰宅、家の電器をまったくつけてなかったら、猫が怖がるじゃないか！とか……いや、猫は暗闇平気だし、むしろ暗いほうが落ち着くし(¬_¬)）相変わらずだなあと思ったことでありましたよ。