南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

カメンコ、隣町の獣医さんに行く

 今日は朝早くからカメンコを連れて隣町までドライブ。隣と言っても車で3時間、往復6時間。ぶっ飛ばせば片道2時間半かな。
 もともとカメンコはこの隣町のペットショップから買ったもんなので、この道のりはすでに体験済み、とはいえ一日で往復するのは初めて。ま、箱の中でけっこうグウスカ寝てたようだけど、帰ってきたらちょっとだけご飯を食べて、ぐっすり。


 さて、そんな遠くまで連れていく決心をした理由は以下のとおり。


 12月からこっち、何か変化があったかというと、寒かったのと、ワンコの介護でほとんど放置状態だったために、

  • 庭散歩の中止、ただしこれはもう少し前から。で、紫外線不足? ランプはついてるけどね。
  • 散歩中止による運動不足。
  • 水分補給の不足もあったかも。


 以上から、考えていた可能性は

  • 結石。ヒョウモンには少ないと言うけど、わかんないよね。
  • 寄生虫。これなら話は簡単なんだけど。
  • それ以外の何らかの内臓疾患。


 風邪引いた〜、とかなら薬はわかるから、この町の獣医さんでも頼めるんだけど、結石かもしれないとなると、ワンコのレントゲンは人間クリニックに忍び込んでやってもらえても、カメはねえ……。一度、隣町の獣医さんがどんな感じか偵察も兼ねて行ってみるか、ということで。


 手短に結論だけ言うと、レントゲンで結石はなし、寄生虫検査は結果がまだ。ビタミンその他のサプリを入手、それを餌に加えることと、温浴で水分補給すること。という結論に。



 持参したものは、

  • カメンコ(タオルとオムツを敷いた箱に収納)

  • カメンコのこれまでの成長記録
  • 尿酸の写真
  • 寄生虫検査をしてもらうためにその場で温浴させるならと、温浴用のプラスチックケース
  • 『カメの家庭医学』(議論になったとき見せるため)
  • 赤外線温度計(随所で温度を確認してカメンコが暑すぎないか寒すぎないかチェック)


 と、準備万端で出かけたんだが、尿酸とかカトルボーンとか、スペイン語でなんて言うんだっけ、というのが出てこなくて立ち往生。まあどうにか説明するとわかってもらえたけどさ(おしっこと一緒に出てくる酸、とか、セキセイインコが食べるイカのこんなヤツ〜とか)。


 到着すると、先客はなんと柴犬、子犬と言うほどでもないけど若犬で、入っていくと手が届くところに診察台があるので、ついつい手を伸ばすとじゃれてくるッ! かわえええええ、と撫でまくると、向こうもさらにじゃれてきて、私の腕から肩にまでよじ登る勢い。私は片手にハンドバッグとカメンコその他もろもろを入れた袋をぶら下げているので、片手しか空いてなくて、じゃれ付かれるのは嬉しいんだけど、犬を下ろすことができない……。結局獣医さんの助手の男の子が見かねておろしてくれたけど。
 で、この犬の名前は……ハチ。飼い主さん、リチャード・ギアの映画、見ましたね? これは秋田犬じゃないけど、柴だけど、まあいいけど。


 柴ハッちゃんが用事終わるのを待って、カメンコの番。カメンコを診察台に出して(あ、その前にまともに診察台に吹き付けるクーラー止めてもらった)、私の説明を聞くと、獣医さん、ご飯は何を食べさせてますかとか質問、それも写真を用意していたし、思いつくものをすべて列挙。カルシウムとかサプリは、と言われてカルシウムはカメ石とかカトルボーンで、サプリは特にやってませんが、と。そしたらそれが原因とか言うんだけど、いやだってやらなくても成長してて、それが突然止まったんだし。というと、何かストレスはありませんでしたか、と言う。うーん、環境はまったく変わってないけど、散歩停止とか運動不足とかのストレスはちょっとあったかも?
 獣医さんは一通り話を聞くと、「ちょっと待ってね」と言って姿を消した。けっこう長かったぞ? もしかして急いでパソコンとか本で調べてたんかしらん?


 戻ってきて、甲羅もしっかりしてるし、見た感じ病気には思えない、結石もないと思うとおっしゃる。結石なんて、よっぽど大量にカルシウム食べさせないとならないよ? という見解らしい。でも水分不足だとカルシウム少なめでもなる場合があるとか? とお伺いを立てると、ああそうねえ、ちょっと脱水気味かもしれないねえ、という話に。もともとあんまり水飲まない子だし、温浴しても飲んでる感じはないんですけどね。でもまあ、生理食塩水(ワンコに飲ませるのにさんざん買ったヤツ)を普通の水に混ぜて、甲羅の上までどっぷり浸かるように、ただし顔だけは上げて水面に来るよう傾斜をつけてやって、20分くらい、という方法を教えてもらってやることに。皮膚とかからも水分吸収するから、ということらしいです。ま、カメンコ、お風呂は大好きだから問題ないしね。


 それから結石ではないとしても念のため、せっかくはるばる連れてきたし、値段を訊くと400ペソだと言うので、まあそれならやってもらおうか、と。
 レントゲン写真、もらってきたので、あとでスキャンでもしてアップするかもだけど、結果は結石なし、とのこと。まあよかった。(スキャンしてみたけど、うまく行かなかったので割愛)


 レントゲンの準備を獣医さんがしているあいだに、助手のお兄さんに、「そうだ、寄生虫検査もしてもらえますか」と訊いたら、そこに出てきた獣医さんが「え、寄生虫検査? レントゲンで?」だと……。「いえ、糞がちょっとある(車の中でもちょっとだけしていて(ずいぶん久し振りの自発的排便だったなあ)、それもちり紙に取って捨てずに置いてた)し、温浴させてもらえればすぐにしますし」と言ったけど、内心では「え??? レントゲンで寄生虫って見つかるの???」。まあ人によってはそんなこと言い出す人もいるんだろうけど。サナダムシとかだったらレントゲンでも見つかるかね???
 ともかく、持参した糞で充分とのことで、寄生虫は二種の検査をしてもらって300ペソ。診察料が250ペソで、レントゲンと合わせて全部で950ペソだった。今のレートだと5000円くらいかな? 


 寄生虫検査の結果はメールで教えてもらうことにして、何やらビタミンの粉末(サプリとは別だからね、とのことだけど)の小さな袋をくれて、これを餌にふりかけ一週間、二週間お休みしてまた一週間、というサイクルで与えるようにとのこと。


(よく読むと、鳥用って書いてある。まあ獣医さんも言ってたけどね、「これ、カメ専用じゃないけど、でも効くから」って)


 来週また来てねと言われたけど、いやいや、こんなドライブを毎週末とか、カメンコがそれこそストレスで成長止まるし。体重量るくらいならうちにもっと精度のいい(獣医さんとこの体重計はグラムの一桁目が出ない、カメンコは0.42kgと出た)のがあるんで、うちで量ってお知らせしますと。もちろん必要となればまた来ますけどね。


 そのあと、ペットショップに行ってちょこっと買い物。それはまた明日にでも写真撮ってあっぷする予定。