南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

アノールの卵は成長する

 14日(金)の午後から今日(月)の午後まで、3泊4日でメキシコシティに出かけていた。
 帰ってきて、まあ動物たちはみんないろいろ世話の行き届かないところもあったけど、無事。アノールの卵を入れたケースの蓋を開けていかなきゃなー、と思ってたのに、出掛けにバタバタして忘れていって、孵っても出られなくて飢え死にしてたらどうしよう……とちょっとビビッてたんだけど、帰宅したら、三つ目が孵化して、それでもまだ元気にピョコピョコ跳ねていたので、そのまま逃がしてやった。


 で、残るはひとつ、一番小さかったやつなんだけどね。丸三日、見ないでいて、帰宅してみると……大きくなってるよ!!! あんなにちっちゃくて、もしかして別種かも、と淡い期待を寄せていたのに、他のと変わらないくらいの大きさになってる。
 そうかぁ、爬虫類、少なくともアノールの卵って殻が鳥の卵みたいにかっちりしてない、てことは中身に合わせて成長もするってことか!? そんなこと考えてもいなかったので、新鮮な驚きー。
 考えたらこれまでも、大きいのから順番に孵っていたのも、それでかぁ。


 というわけで、残りはひとつになりました。

調べてみた

 気のせいではないと言い切れるくらいはっきりと大きくなっていたので(比較写真が撮れないのが残念!)、間違いはないと思うものの、裏づけを取らないといられない、似非科学者気質w ということで検索してみると、やっぱりちゃんと説明してあるところがあった。こちらの記事
 抜粋。

ご存じのように、爬虫類の卵は2つのタイプに分かれます。
つまり鶏の卵のように硬い殻を持つ卵と、皮革のような柔らかい殻を持つ卵です。
カメ類とワニ類、そしてヤモリ科の多くは硬い卵を産みます。一方、ヘビ類とヤモリ科を除くトカゲの仲間たちは柔らかい卵です。
どちらにしても、爬虫類の卵はその表面が炭酸カルシウムによって形成された卵殻を持っていて、それが緻密な結晶になっているのが硬い卵、繊維状の卵膜に炭酸カルシウムが散在している程度のものが柔らかい卵です。
この二つの卵の大きな違いは「水分」の出入りです。

 いやいや、ご存知じゃなかったよ!w でもそうかー、爬虫類ファンの人たちには常識なのね。
 実はちょっと疑問に思ってたんだけど、ヤモリの卵を本の裏に見つけたときは、鳥の卵のようにパリッと割れていたわけよ。そうか、爬虫類といえども、全部が全部柔らかい卵ではないのかー。
 そして、柔らかい卵、アノールの卵が水分不足で凹むのも、経験済み。水分が出入りする、うんうん、納得。

柔らかい卵は卵殻も薄く炭酸カルシウム分も結晶化していませんので、卵殻のほぼ全域でガス交換が可能です。
一方、硬い卵は卵殻も厚く、炭酸カルシウムが結晶化して密になっていますのでそれができません。

 ふむふむ。

硬い卵は炭酸カルシウムが密になっていますので、ほとんど水分が失われないことが知られています。ですから硬い卵の場合は、孵卵にも水分はほとんど不要である考えていいでしょう。
一方、柔らかい卵は卵殻が隙間だらけですから、容易に水分は蒸発してしまいます。そこで柔らかい卵は外から水分を補給しながら成長をさせなくてはいけません。
(中略)
そのため、ヘビやトカゲの卵は成長するに従い大きく膨張し、産卵時の2倍以上の大きさになることもあります。
とにかく、柔らかい卵は孵化のために、外から水分を補給しなくてはいけないわけです。

 やっぱりあるのねー。水分補給、気をつけようと思います。
 でも、カメは硬い卵なのかー。まだまだ未知の世界、爬虫類。