南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

グアコの転落事故

 やっちまった……orz
 昨晩9時半に帰宅して、やっほー、みんなおとなしく寝てるか? と見てまわったとき……グアコのケースが、空っぽ!!!
 ああああ、アホだったーーーー、脱走する可能性が1%でもあること、わかってたのに……。まさかと思って何の対策もしてなかった。
 高さは50cm前後、下はタイル。でも見当たらない。部屋のドアは開いてたし、よそにまで行った可能性もあるけど、まずは部屋の隅々を探す。と、カメンコのオムツとか置いてる棚と壁のあいだにいた。埃まみれ。つまみあげると、動く。まだ生きてる。


 とりあえず洗う。暴れる。両の口角辺りから出血してる……。でも暴れて口を開けたときは、口のなかは正常に見えた。
 ケースに水を張り、ブロックはなしにしてグアコを入れる。


『カメの家庭医学』では、転落事故の場合、普通に動いていても内臓損傷がある場合は数日後にぽっくり逝くと書いてあったよな……。対処法はやっぱり獣医に連れて行くとしか書いてないけど……。ドイツ語の医学書もめくってみたが、応急処置とか書いてないし。
 対処法と可能性を考えてみた。

● 獣医に連れていく
  ○ カルメンの獣医さん
    レントゲンがないので、見るしかできないだろう。感染症を防ぐために全スペクトル抗生物質を与えるか、運任せで放置。

  ○ 隣町の獣医さん(車で片道3時間)
    レントゲンは撮ってくれるだろう。
   ◆ レントゲンで内臓損傷がないとわかった場合
     安心できる。回復を待つのみ

   ◆ レントゲンで内臓損傷発見
    ◇ 損傷がひどい場合
       手術で助かる場合もあるかもだが、8cmに満たないカメを手術で助けるほどの技術と意志があの獣医さんにあるかどうか……。

    ◇ 損傷は比較的軽く、自力治癒を望める場合
       感染症を避けるため抗生物質を与えつつ安静に。この場合、預けて帰ることになる公算強し。何をされるかわからない獣医に預けるのは、やっぱり死にましたと言われたとき後悔が強いと思う。それなら自分で何とかするほうがマシ。

● 獣医に連れていかない
  イソジンで消毒し、感染症を防ぎつつ、運を天に任せるしかない?


 一番いいのは、この町の獣医さんの伝でどこかでレントゲンを撮ってもらって内臓を確認し、必要なら抗生物質、というパターンなんだけどなあ。獣医さん、前に、レントゲン装置を買おうかなと思ってると言ってたし、もしかして? と今電話してみたけど、助手の女の子が言うには「たぶん、買ってないです」。だよなあ。ワンコは人間クリニックにもぐりこませてもらって撮ったことあるけど、カメじゃあなあ……。


 いろいろネットで読んでいると、水に入れたら感染症を起こす可能性があるから、水から出しておけという話が。そうか。イソジンをちょろっと入れて700倍くらいに希釈して10分くらい浸け(爪とか細かい傷があるかもしれないので)、その後口元を綿棒に浸したイソジンで消毒。一晩、湿らせたキッチンペーパーのみの上で寝かせた。
 今朝になって、ペーパーをぐちゃぐちゃにするくらい歩き回っていたので、傷口を確認。昨日よりはマシに見えるので、イグコ→アノール卵→カエルと使いまわしてた小さいほうの昆虫ケースをよーく洗って甲羅の高さに水を張ってグアコ投入。
 餌を食べてくれたら少しは安心できるんだが……。まだ無理かな。


 以下、口元の拡大写真。うっすらと出血もあるので、苦手なかたはご用心。


落下後、数時間と思われる昨晩の写真

 夜の室内で撮ったので、ぶれ写真ばかりだが。


 まだショックでか、膨らんでいて、そこがうっすら赤い。これは数分後には落ち着いて白く戻っていた。



 洗ったあともまだ出血の痕跡がある口元。



 ぶれぶれだけど、少し首を伸ばしたところ。これを確認してからイソジンを使った。

今朝の口角あたりの写真


 出血は少なめだったように見える左側。しかしくちばしが少し欠けてる? 口に隙間ができてるし、その上にちょっと欠けたようなところが見える。もともとこうだったのか、これまで見たことがなかったのでわからないけど……。



 右側。昨日よりはマシに見えるけどな……。色がついたところが首筋へと伸びてるのは何だろう? 色は血なのかイソジンなのか。



 首を振ったところでボケボケ写真だけど、色のついたところが見える。普段しわになって汚れが溜まっていて、そこに血かイソジンの色が染まっただけ、のようにも思える。


 落下から今で12時間以上。そろそろと水のなかで動いて首を伸ばしたりしている。まだ脱出を考えてるのか!? お腹が空いたのか? 
 ともかくこれから一週間を乗り切ればだいぶ安心できるんだけど……。ぽっくり逝きませんように……。
 カメにまつわる事故についてはいろいろと読んだり聞いたりしてたけど、自分がやらかすと、アホさ加減に首くくりたくなるよ……。

獣医さんに相談、ウンチはした

 12時ごろ、ウンチをした。三つばかり、ころころと。そのあといつもみたいに大口開けて「腹減ったー」ポーズをしていたので、餌をやってみたが、食べず。まだ無理か……。


 レントゲン設備がもうあるかと獣医さんに電話をかけたとき、先生はいなかったため、またあとでかけますと言ったので、昼ご飯を食べに行くついでに立ち寄ってみた。獣医さんに状況を説明、何ができるか訊いてみる。
 カメの転落による怪我など一度も診察したことないけど……と言いつつ、レントゲンで内臓損傷を見極めるのは難しいだろうとのこと(設備もないけど)。え、そうなの? まあ、ちっこいしねえ。そしてそれがわかったとしても何ができるかって言うとねえ……と獣医さん。まあそうだろうね、それは予想通り。
 ただし、獣医さんの意見としては、内臓に損傷があればわりとすぐに症状が出て、すぐにダメになるよ、と。内臓破裂とかが直接の原因で死ぬ場合はそうだろうな。本にある、数日後にってのはたぶん、そこから感染症とかになっていても内臓だから気がつかずに、というパターンなのかなと納得。
 で、感染症を避けるために水に入れないほうがいいだろうかとも相談してみたが、それは関係ないと言われた。だといいな。とにかく、乾燥して抵抗力が落ちても本末転倒なので、今の状態(甲羅の高さまでの水)を維持することにしよう。幸い今日から三連休なので、午後まるまる留守にすることもないし、汚れたらこまめに掃除して。


 この獣医さん、いつも「すごく落ち込んでます?」って訊くんだよね。ワンコのときも何度も訊かれた。しかしなあ、グアコは……落ち込んでるって言われてもなあ。いつもよりおとなしいような気もするし、同じような気もする。
 とりあえず、今はそこそこおとなしくして、ときおり鼻を伸ばして呼吸、ときおりケース内を移動。ケースから出ようとしていたのは、もしかして当たる西日がまぶしかったのかも、というのと、今は落ち着かせるために2面にタオルをかけている。

午後5時半、食べた〜!

 夕方、少しうろうろとしていたので、餌を見せると反応する。でもどうかなあと思いながら餌投入。食ったー! 6粒ほどで終了、少し少なめだけど、とにかく食べる元気があるならだいぶ安心。
 やっぱり獣医さんが言ったように、落ちた衝撃で口か鼻先か顎を打っただけだったのかも。でもどっちにしても、もう数日は気をつけて様子を見てやらないと。