南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

ヘビを見せてもらった

 メキシコは爬虫類が多い国だし、カンペチェのカンはマヤ語でヘビ、ペチェはダニのことで、ヘビとダニが多い土地だと聞いていたけど、お目にかかるのはダニばかりでヘビいねーじゃん、とがっかりしていた。まあメクラヘビは最近発見したけどさ。あと、北部のほうではがされた皮とスープになった身とかなら見たことあるけど……。


 で、今朝、カメンコのオムツを捨てに表に出たら、向かいの家の前でおじさんとおばさんと家政婦の女の子が難しい顔で腕組みをして立ち尽くしてる。何だろ、何かあったのかなー、と思いながら家に入ろうとすると、おばさんが手を振って、ちょっとこっち来てーと合図する。なんですかと門を開けると、女の子(前にカメンコ失踪事件で話しかけた子)が来て、「水、ありますか」と言う。えーと、ちょっと待ってね、水道塔からは来てないねえ、でもタンクにたっぷりあるから分けてあげるよ、バケツ持ってきて。
 ということになって、おじさんと女の子がバケツを持ってうちに。イグリンコの中庭にお通ししてそこで水を汲んでもらうあいだ、イグリンコとかカメンコの話になり。
 そしたらおじさんが、庭の草を刈ってたらヘビが出てきたんで捕まえた、って言うんだよ! え、それまだ生きてるの? 生きてるよ、まだトラックの荷台に入れたまま、少し離れたところに捨てに行こうと思ってる。奥さんは殺してーと言ったけどね。とのこと。


 それ、見せてくださいッッッ!


 二匹いて、まだ小さくて、一匹は何か食べた直後だったみたいでお腹がぷくっと膨れててね、とおじさん。何かって……ネズミとか? カエルとか? と言ってみたら、いや、たぶんトカゲ。とのこと。あー、アノールうじゃうじゃいるからねえ。なるほどねえ。
 で、バケツを運んでから、おじさんが持ってきて見せてくれたヘビ2匹。



 一匹目。500mlのペットボトルに穴をいっぱい開けて入れられてて、なかでこんぐらがって、口を開けて威嚇中。お腹が鮮やかな朱色、両サイドが黒、背中は金色。う、美しい……。



 二匹目も同じようなペットボトルに。こちらは少々衝撃を与えられても平気でにょろにょろ。性格がまったく違うみたい。大きさは同じくらい、胴の太さは私の小指より細く、長さは20cmあるかないか、かな。



 かろうじて三色が見える。



 にょろにょろ。



 背中の色を撮ろうとしてみたんだけど、ペットボトルが汚れているのでこれが精一杯。


 ほ、ほしい……。飼ってみたい、と喉から手が出そうだったけど……カエルの餌だけでも持て余してるのに、ヘビなんてなあ。それにダンナがなあ……。
 おじさんの言葉を信用するなら、毒があるらしいので、扱いも慎重にしないといかんし。


 そう言えば先週末だったか、タマシダの鉢に溜まった落ち葉をつかんで捨ててたら、親指と人差し指のあいだの水かき部分に激痛が走って、あとで見たら穴がふたつ開いてた。間隔は2mmか3mmくらい。二日ほど、痛かった。
 クモかムカデか何かかなあと思っていたけど、もしかしてこんな小さなヘビだったのかも!? と思った。穴がふたつだったから、違うかもしれないけどね。ヘビなら、普通に噛めば穴4つ開くもんね。


 で、これはなんというヘビか調べてみたくて、前に見つけた爬虫類サイトなんかを見てたんだけどさ……。いろんなヘビがいるよ、どれもきれいでかわいくて、こんなのがこのあたりにいるのかー、いるのかーーー、いるのかぁぁぁぁぁ。
 ほしくなって病気になりそうなんで、今日のヘビの同定、諦めたほうがいいかもね……。