イグコとワンコとカメンコ - 南国の隅っこ（旧）

　昨日から気温が一気に上がったためか、午後部屋に戻すとイグコが籠から出たがるようになった。昨日も、

　出せー！　というのでドアを開けたんだが……そこにワンコが、「あー暑いねーハッハッハッハッ」とやってきて寝転がったもんだから、それをジト目で見たイグコ、枝に上がっていじけてしまった。

　今日もまた同じことになるのでは、と思いつつも、イグコが出せー！というのでドアを開けた。たまたまワンコが部屋を出ていったので、そのあいだにするっと出てくるイグコ。私の手のうえでしばらく様子見……でも爪がすごく痛いんですけど。
　こないだ買ったパソコンの部品が入っていた箱、平べったくてイグコサイズで、本棚の狭い隙間に無理やり押し入るよりこっちのほうがいいかも、と思ったので捨てずに取っておいた。それをパソコン机の向こう側の小テーブルに置いておいたんだけど。

　んー？

　これに入れってか？

　やーだよ。とＵターン。

　パソコンのアダプタがあったかーい。
　そこへ、ワンコがやってきて、写真を撮ってる私に「遊んでー」とのしかかる。

　イグコは遠くからそれを眺めている。

　それから、散歩を再開。

　箱にはやっぱり入らない。踏んづけるだけ。
　しかしここでワンコがイグコの立てる物音に気付いた。

　あれは何だ！？　と見ている。が、まあこれ以上接近することはなく、この場は終わった。
　イグコは、今日はこっちに行ってみようかなー。と見上げる。

　登ってみた。

　オムツのパックを置いてたのを、慌ててよけましたけどね。それでも、埃だらけ。イグコは舌を出して、テチテチとそこらを舐めて回って、あー、埃食べちゃってるよ！　まあしょうがないか……。
　このあと、どこへ行こうかといろいろ検討したあげく、壁を登ることにしたイグコ。それはちょっと勘弁してください、と登りかけたイグコの尻尾の付け根あたりをガシッとつかんで、いつものように背中を包み込み、壁から引きはがした。デュラップを少し広げてたけど、尻尾攻撃はなかったなあ。
　つかんだイグコに、そっちには行かないでね、と言い聞かせて、小テーブルに戻した。そこからパソコンの前に戻り、餌をやると食べる食べる。さっき食べてたんじゃなかったのか？　てか、お腹空いてるなら籠に戻って食べたら？
　と言ってみたけど、戻らないでカメンコ訪問。

　カメンコは今朝、大量のおしっこをしてカーテン代わりのタオルも汚してしまったので洗濯中、カメンコむき出し状態。はい、こんにちは。
　カメンコハウスの上からあたりを睥睨するイグコ。また跳ぶんじゃないぞーーー頼むよーーー、と顔を覗き込んで説得工作。しかし万が一イグコが跳んだら、ワンコとドタバタ騒ぎになるのは必至。そこでワンコには秘密兵器、真新しいおもちゃを与えてみた。思ったとおり、ワンコはひとりで夢中でどこかで遊んでいてくれて、この後はイグコと水入らず。