南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

日々改築が進むタラちゃんハウス

 飽くなき改築を進めるタラちゃん。ここ数日は、ココナッツハウスでは狭かったのか、さらに掘り進んでいた。
 昨日の段階で、こんな感じだった。

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 写真右下から足が見えてるところ、拡張してココナッツからはみ出しちゃった部分。ココナッツの殻が、端っこの一点だけで支えられた状態になってるので、さらに拡張されると殻ごと崩れて、タラちゃんに怪我をさせる危険も……と思うけど、殻自体はすごく軽いものだし、尖った部分も削ったから、大丈夫かなあ。タラちゃんも、これ以上掘るとヤバいとわかってるんだろうか?

 そして、今朝になってみると。

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 こうなっていた。入口が! 昨日の昼間も掘り掘りしながら、途中でこの縁を強化したりしてるのは見てたんだけど、まさかこんな真ん丸になるとは!
 正面から見たところ。

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 そしてタラちゃんは中にいるんだけど、入り口からはほとんど見えないくらい、中は広いらしい。
 やや横から見たところ。傾斜もきちんと左右同じ角度になってる。

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 タランチュラの飼育書3冊とネットでもあれこれ読んだけど(まあタランチュラ飼育してる人は限られているからか、作者さんがけっこうかぶってはいるけど)、どこにも、この種類(地上徘徊性と分類される、野生では穴掘るタイプ)は、飼育下では穴を掘ることはめったにない、と書いてあったんだけどなあ。
 私のやり方がどこか違うのか、原産地だから環境要因の違いか。ちょっと思ったのは、このごろものすごく暑いから、涼しさを求めて掘ったのでは、ということ。日本も今はすごく暑いみたいだけど、それなりに空調管理してたりするんじゃないかなー。私の部屋はクーラーないからなー。


 ところで、自然界でもこんな真ん丸入口作ったりするんだろうか? と思って探してみたけど、糸で固めることは多い様子、でも真ん丸にするとは限らない?
 こちらはメキシカンレッドランプの野生での様子の写真が何枚か。http://tropicalnaturalhistory.org/2012/07/21/redrump-tarantula/

 卵嚢を抱えたお母さんグモ、すごいなー、やっぱり産むとこんなに腹部が小さくなるんだね。イグコみたい。うちのタラちゃんはこの倍くらいあるよ、お腹。お母さんは卵がぎっしり入ったこの袋を毎日口にくわえて守り、ときどき回して、下のほうの卵がつぶれないようにする。英語の説明を読み取った範囲では、人の手に載ってるのはその卵嚢? 子グモが出ていったあとの、かな。かなりの分厚さがあって、これもお尻から出す糸で作るらしいんだけど、やっぱりすごいねえ。その下の写真はまだ固まってる子グモたちかな? そして「蜘蛛の子を散らす」時期が来て、みんな独立して立ち去っていく。
 いちばん下の写真が巣穴の入り口らしい。でもこれは、入り口全体に網が張ってある。中にタランチュラがいるということらしいけど、こうやって、この網のうえを歩く虫がいたら飛び出してきて捕まえるのかなあ?
 まだまだいろいろ不思議なタランチュラです。


 追記。さらにドイツ語のタランチュラフォーラムを読んでいたら、産卵のときには穴の入り口を糸でふさぐんだそうな。あるいは土でふさぐこともあるとか。上に書いてあった「中にタランチュラがいる」ってのは、「お母さんタランチュラがいる」ってことだったのね。