イグリンコに喧嘩を売られる
こちら、一週間ほど前から雨季と言っていいくらい、ほぼ毎晩スコール。で、イグアナは発情期ですか? まあ昨日のイグリンコの尿酸はずいぶんオレンジがかってたけど、真っ白いオムツのうえにやったから(イグコと一緒に寝室で寝て、その翌日のこと。クローゼットのてっぺんでやらなかっただけ進歩進歩)、それに発情期でなくてもオレンジなことはあるしなー。
ともかく、まずは昨晩のネタから。イグリンコ、また落ち着かなくて部屋をウロウロ、猫トイレの砂を掘るから抱っこして移動させても、しばらくするとまた掘ってる〜。また抱いて、メッ!って叱って引き離してもまた行くので、トイレに使ってる衣装ケースの蓋(クジャコとシロコの雨除け鳥よけに使ってた)を持ってきてガード!!
わっはっはっは、ざまーみろ、手も足も出ないだろ! まあ猫もトイレできないけどな。猫たちは他にトイレあるから(全部で三つ)今はよそでやってくれればいいし。
と勝利宣言したのが気に食わなかったのか、イグリンコ、今度はこんなことを。
普段まったく無関心なのでガードしてない本棚を登り始めたー!
本のカバーにぶすぶす穴は開くわ、引っ張り出されるわ、棚の前に置いてるものがガンゴン落ちるわ……。やーめーてー! と叫びつつイグリンコをサポート。てか本が落ちないよう押さえる。
この本棚のてっぺんに置いてたワニのぬいぐるみに乗っかったイグリンコ、私が手を放したら、あんた転落するよ? わかってんの? って状態でイグリンコの尻尾をつかんで支えてたけど、結局本を10冊くらい(分厚い単行本がほとんどだった)蹴落として、自力でバランス取った。ったく、あんたはーーーー。
それからさらに登頂。
そして本棚の上を伝って、
いちばん端まで。ここからまた戻って、また端に行って、しばらく往復してたけど、結局昨晩はここで寝た。
さて、今朝になって、イグリンコ下りられないんでは? まあここでいいやー、っておしっこされたら大惨事なので、使ってなかった枝(タオルを巻いて太くした)を持ってきて立てかけてやると、ちゃんとそこから下りてきた。
ほーらね、変なところに上がると困ったことになるでしょ? 私が助け舟出したこと、ちゃんと理解してる?
と、本当はこれで終わる平和な?ネタだったはずなのに。てか、これと続きの出来事は無関係だとは思うんだけどw
喧嘩を、売ったのか売られたのか?
午後、昼ご飯が終わってダンナも出かけ、私はパソコンの前に戻った。イグリンコはいつものように私の机を占領してて、それを手で囲い込むように抱いてイチャイチャしながらちょっとネット。そのとき、私の掌がイグリンコの首筋を撫でてて、イグリンコが体を傾けるようにしてその掌に首を押しつけてきたんだよね。
これ、猫ならかわいい〜〜、ってほんわかするところ。で、実は私、イグリンコにも甘えられてるようでニマニマした。でも、ニマニマしながら、これってもしかしてイグアナの喧嘩のときの首押しつけ行動と同じ??? と思って……まあその姿勢でいたのは10秒未満だったと思う。
手を放したら、イグリンコ、のっそりと私に近付いてきてシャツの匂いをペロペロと嗅いだ。で、ズザッ! と身を引いて威嚇。え? 何だろう、ワンコの匂いでもしたか?(いつもしてると思うけど) いったん引いたイグリンコ、今度は私の顔(顎あたり)に近付いてきた。が、挑戦状を突きつける感じ、威嚇の緊張はそのまま。えーと、顔を噛まれるのは避けたいので、まず私の緊張を解いて(そのつもりはなかったけど、けっこう体に力入ってた)、話しかける。さりげなく顔を離す。
が、私が動くと、イグリンコ、ズザザ!と横腹を見せて背中を持ち上げ、回り込むように動いて尻尾を鳴らす。おいおい、マジでどうしたんだ。
私を回り込んでタラちゃんケースに乗ったところ。写真で見ると緊張がわかりにくい気がするけど、全身にパンパンに力が入ってる。
威嚇中。でも、動かず静かにしてると、ふっと力を抜いた。
落ち着いた? そうっと動いて、床に置いてたご飯のお盆を持ってきて、菜っ葉を差し出したら、奪う勢いで食べる。けど、お腹が空いて食べてるふうではない。わずかな私の動きで、また威嚇モード発動する。うーむ、どうすべきか?
いったんイグリンコを部屋に残してドアを閉めて、私は居間に避難。幸い、猫たちもみんな別の部屋にいたし(ニャンリンだけ私の部屋にいたけど、あとで救出)。でも必要なものがあって、10分ほどして戻ってみた。やっぱり威嚇された。
もしかして、シャツの模様(紺の絞り染め)? これまでも何度も着てるやつだけどなあ、それとも何かイヤな匂いでも、と思って念のため着替えて、まったく色も模様のパターンも違うシャツにしてみたけど、反応は同じだった。
普段と違う状態(部屋のドアが閉まって閉じ込められる)に置くと、悪化する可能性もあるかなあ、と思いつつ、放置する方針で。2時間くらい居間で本を読んでゴロゴロ。ニャンタが添い寝して慰めて???くれた。
そろそろいいかなあ、ダメだったらどうしよう、と思いながら、外も少し薄暗くなった7時半(でも部屋の電気はついてるので明るいままだけど)、ドアを開けて覗いてみると、イグリンコは相変わらず私のキーボードを占領してたけど、私を見ても反応なし。それでも用心しながら近付いて、様子を見つつ座る。大丈夫だった。
そろそろ寝ますわー、と方向転換したイグリンコ。緊張はない。あーよかった。
居間にいるあいだもいろいろ考えたり思い出したりしてたんだけど、もう発情期が始まったのかと最初は思った。でもきっと、イグリンコにしてみたら私のほうが喧嘩売ったと思ってるんじゃないか、というのが今のところの私のなかの結論。まあ、本当に発情期になったら、こういうことが頻繁に起こる可能性もあるな。私のほうが喧嘩売らなくても。カメンコ事件のおかげで、イグリンコの威嚇の気配は読めるようになったと思うので、あとはエスカレートしないうちに対応を間違えないこと。
そして今回の教訓:首筋を片側から押さえるような行動は慎むべし。