南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

イグコ3度目の産卵

 あんなにあんなに心配して期待もしたのに……無精卵でしたorz 


 昨晩、もう産み終わっただろうにいつまでもいつまでも出てこないイグコ。私が覗いたから、心配で埋め直したりしてるのかなあ(掘ってる音が、産卵して埋めて、という感じではなくなってたので)、だったらそうっとしておいて、納得いくまで作業させるか、と思って部屋を出たりもしてたんだけど……。
 真夜中近くになってもまだゴソゴソゴソゴソ。何時間も気を揉みながらそれを聞いてるこっちも半分ノイローゼになるぜッ! そんなことしてると、産卵で体力消耗しきってそのあと死んじゃったイグアナの話とか、いろいろ悪いほうへと考えが行くしさー。もしまだお腹に産み残しがあって掘ってるなら、なんとか産んでもらうしかないけど、もうすべて産んだのに、ご飯も食べず水も飲まずに土を掘ってるとすると……。
 で、昨晩12時近く、決意した。このまま放置して死なれたら絶対後悔する。たとえ卵が残されても後悔する。だから強制的にやめさせる!


 ケースの蓋を取ってみたら、中は意外なほど平らになってて、その上にイグコ。ねえ、いったい何してんの? お腹空いてないの? と菜っ葉を差し出したら、食べるし!

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 とりあえず、巣穴を暴いたからって私に攻撃とかするわけではないので、お腹を触ってみた。……((((;゚Д゚)))) 空っぽの布袋のような感触。あんた、内臓あるの? ってくらい空っぽじゃないですか!
 ねえ、もう卵はいいから、出てきてご飯食べて休みなよ、とさらに菜っ葉で誘導してみたけど、2枚か3枚は食べたものの、ケースから離れようとはしない。強制的にやめさせる、とかさっき決意したけど、無理やり引っ張り出してもなあ、とまたすぐ弱気になる飼い主。
 で、イグコを見ていると、土を後ろに飛ばす勢いで掘るんじゃなくて、軽く掻いては、頭をケースの壁にゴンゴンうち当ててる……んだけど、どうもお腹で土を固めている作業のよう。やっぱ、まだ納得できなくて埋めてるのか……。

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 とりあえず、衰弱して死にそうとかってことはないように見えたので、しょうがないなともう一晩待つことに。イグコ、夜中だったこともあり、もう顔も体も土まみれ、そのなかで目だけがばっちり光って、すごい迫力だった。

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 母は強し。


 で、今朝6時半ごろ目が覚めて、真っ先にイグコを見に行くと、ケースのトンネルから顔出してた。あーよかった、やっと納得してくれたか! 菜っ葉をやると、また3枚ほど食べて休憩。そう一気にたくさんは食べられないよねー。
 ところが少しするとパソコン裏にやってきた。蛍光灯はケースのうえなんですけど……。まだここが暖かかったのを覚えてるのかな、しょうがないな、と蛍光灯を持ってきてイグコの下に突っ込んでやった。

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 どろんこイグコ。お腹がぺったんこなのはもちろん、太腿まで痩せちゃって。二日前はこんなじゃなかったよなあ?

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 小刻みに給餌してやる。カラバサを切って持っていくと、食べた。

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 少しお腹がくちくなって、はー疲れた。

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 ところで今回初めて気が付いたんだけど。イグコの爪。

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 すっげー! チョー短くなってる!!! だって一週間前はこんな爪だったんだよ?

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 えらい長いけど、切れるのはほんの1mmか2mmくらいだよなあ、と思って見てたの。もう、限界まで削れてるじゃないか。きっと出血もしてたんだろうなあ。だって、こんなところまで爪切りで切ったら絶対出血するもん。
 いやもうホントにお疲れさま。

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 うとうと寝始めたので、日除けのタオルを下ろして、イグコからケースが見えないようにして、いろいろ準備してケースの蓋を開けた。どこら辺に産んだかわからないけど、スコップで適当にあたりをつけて掘ってみる。結局、ケースの隅(窓側左)の底近くに産んでた。モグリッチの角に当たりそうな、それよりも下にまでごっそりと、51個( ゚Д゚)

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 誰だよ、多くても30個とか言ってたの! 
 右下の大きい一個、これがいちばん上から出てきました。おおおお、有精卵! と思って、そうっと用意したケースに置き、さらに掘ると……あれ? 無精卵がゴロゴロ。まあ全部が全部有精卵じゃなくても、半分くらい(10個とか)でもいいよなー、なんて思いながら掘っても掘っても……無精卵か……。
 全部掘り終わって、ケースを元に戻してから並べてみて、びっくりだよ51個。去年の倍以上じゃないか。これが全部有精卵だったりしたら、私パニックだよw
 とりあえず、様子の違う一個だけは大事にして、でもフニャフニャしてるし、形もいびつだし、表面ざらっとして汚れてるし、これも最後に産んでまだ時間が経ってないだけで無精卵かなー。
 ドイツ人のイグアナコミュにも前からあれこれ書いてたので、報告だけしとくかーと卵の写真をアップしたら、やっぱりその一個は有精卵かもよ?って意見が出て、重さと長さ測れって言われて測ってみた。

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 25g、55mm。去年の産卵は今回と同じで、産んでから丸一日以上経って掘ったんで、もうどれもぺたんこだったけど、おととし、一回目の産卵は割とすぐに掘りだしたんで、無精卵も丸々しててきれいだった。そのときの記録を見ると、丸々したヤツ20個の測定値は、長さ40〜47mm、重さ17〜20gだった。今回の一個はそれよりさらに重くてでかいのか……。
 ひとまずポチコの卵のケースに一緒に入れてるんだけど、今のところヘニョヘニョになる様子はない……もしかして!? 土の圧力がかかってないから、凹むのに時間がかかってるだけかもだけどね。
 でももしこの一個だけが有精卵だったら、無事に孵してやりたいなあ。てか、イグコ、なんて飼い主思いなんだ!? いっぺんにたくさんは大変でしょ、今回は一個だけね、ってか?w ポチコの卵もいろいろ危ういんだから、この一個、失敗したらどーすんのよ? まあ50個あったって同じケースに入れてたら失敗するときはみんな一緒だけどさー。


 午後は久々(?)にイグリンコと日光浴。

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 ところで、痩せこけたイグコの尻尾を見ていて気が付いたことがもうひとつ。

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 グリーンイグアナの尻尾にも、トゲオイグアナのような輪っかと言うか、段々があるんだ! たぶん、骨の継ぎ目で、自切するときに切れるところなんじゃないかと思うけど。トゲオのようにその部分にトゲトゲがないし、イグリンコみたいに普通に肉がついているとまったく見えない段差だけどね。

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 長い指にも段差というか節目、でもこれは完全な関節で折れ曲がるから当然なんだけど。


 これにて今シーズンのイグアナ発情期のイベントはすべて終了ってことで、やれやれ。有精卵じゃなかったのはとても残念だったけど(まあまだ一個はわからないけど……)、イグリンコがおとなしくなってトイレも(ほぼ)外さなくなって、イグコは無事に産卵を終えてほっとして、よかったよかった。
 にしても12月20日前後に交尾を数回して、ちょうど2ヵ月で産卵したのに無精卵とは、なぜなのか? わからないけど、まあどうにもできないよね。もしも寒冷地へ転勤があったら、イグコの卵を孵化させるのはこれが最後のチャンスかも……と思ってたんだけど、転勤がないことを祈って、来年に期待したいと思います。もし転勤になったら、もうこれはイグアナの繁殖はやめときなさい、って神様のお告げだと思うしかないね。まあ体験してみたいってだけで、うちが繁殖やらなかったらイグアナが絶滅の危機にさらされるってわけでもないので、そうなったらなったで仕方ないと思います。
 でももし来年があるなら、今度は多くても30個とかじゃなくて、60個70個を覚悟して用意を整えることにする。……とか言ってメキシコでは予定通りに事が進まないほうが多いので、今回も、卵産んで数を確認してからケージとか作ってもらおう、なんて思ってたわけで。孵卵器もどうするか、数見て考えよー、とか思ってたわけで。だから来年も実際に産んでもらうまでわからないんだけどねー(また無精卵かもしれないしね?)。

 ここまで一緒にワクワクハラハラしてくださった皆さま、ありがとうございました & 残念な結果で申し訳ありませんでした。また来年もよろしくお願いします。


 夜はこんなして二匹で寝てました。

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