南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

ツムリンコの死とおニューカタツムリ発見

 昨日お知らせしたように、ツムリンコが死んでしまいました。コメントくださった皆さま、ありがとうございます(あとで返信いたします)。ツムリンコもこんなに思いがけず大勢のかたに愛されて、なんだか不思議な人生(カタツムリ生)だったなあと思いながら死んでいったかもしれません。スーパーの野菜から小さな冷蔵庫へ、取り出されてケースのなかで飼われ、写真いっぱい撮られて(嬉しくなかったかもだけど)、何だかわからないけどすごく遠くの国にいる人たちからかわいいと言ってもらえて……。


 実は先おとつい、たまたまですがツムリンコの写真も撮ってたんです。ワンコの散歩でいつも行く近くの公園、斑入りじゃないサンセベリアトラノオが植わってて、それがちょっとだけ刈り込まれて、切られた葉っぱがいっぱい落ちてた。斑入りのは持ってるけど、普通のもけっこうかわいいなー、葉挿しにしてみようかな、と思っていくつか拾ってみて、一本まだしなびてなくてしっかりしたのがあったので、あ、これにしよう! と思ってふと裏を見たら。

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 えええ〜! 何これ、見たことないカタツムリ! もちろんそのままそうっと持って帰って。サンセベリア自体はこんな感じ、と写真を撮ろうとしたら、

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 お約束のカメンコが首ツッコミ〜。

 カタツムリ、アップ。

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 わりと大きめだけど、ツムリンコよりはだいぶ小さい。でもツムリンコのケースに一緒に入れても大丈夫かな? と思って入れてみた。

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 ご飯がしなびてるけど、まあとりあえず。で、そのあと、カメンコたちのご飯を作ったとき切ったチャヨテとカラバサのへたを新しく入れてやって。

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 ほーら、ツムリンコ、新しいカラバサだよー、と乗せてやった。このときは確かにまだ動いてました。でも昼間だったし、眠いかなとあまりいじらずそのままに。新しいカタツムリ3匹のうち小さい2匹はお皿の下に避難してた。また少しして時間ができたときに、いちばん大きいのをじっくり撮影。

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 種類、調べなきゃなー、と思いつつ、忙しくて放置。ツムリンコも、その晩と翌晩、動いてなかったんだけど、雨が降らなかったからあまり気にせずそのままに。
 そして昨晩は久し振りに大雨が降って気温が一気に下がったので、ツムリンコと新しいツムたちも動いてるかなと見に行って……ツムリンコの周りのカラバサが変色してた……。かじったところが傷んだのかとも思ったけど、ああ、違うなと……。もう、溶けてました。


 これまで小さいカタツムリたちやブラちゃん、ウデちゃんなどを死なせたことはあったけど、年単位で飼ってて死なれたのはこれが初めて(ブログ始めてから、前のワンコ除く)。ツムリンコは、私に初めてカタツムリの魅力を教えてくれた子でした。そのつながりでこのブログを見に来てくれるようになったかたもずいぶんいらっしゃるし、カタツムリネタの本もあれこれ読んで、本当に世界が広がったと思います。
 ごめんよツムリンコ、具合悪いのかなと思いながら何もしてやれなくて……。しかも新しいのまで一緒に入れたりして、ストレスにならなかっただろうか、まさか死んだ原因が新入カタツムリだったりしないよな???(肉食カタツムリで、襲われたとか……ないよな?)


 ちょっと、今の気持ちとしては、この新しいカタツムリも元の場所に戻してこようかと思っています。他にも庭にいるカタツムリたちあれこれ飼ってみたりしたけど、小さければ小さいほどうまく飼うのは難しくて、この子たちもうまく飼える自信がない。
 それにやっぱり、ツムリンコが私にとってはいちばんかわいくて、今は他のカタツムリに夢中にはなれない気分です。またご縁があれば(いる場所はわかってるしなー)飼う日も来ることでしょう。


 ツムリンコが死んで悲しくても、すみません、生物屋のサガです、アルコールに浸けて洗浄し、軟体部分は取り出しました。大学で勉強していたころの専門は軟体動物だったので、何十匹と冷酷に殺して中身をザックザックと取り出していた私ですが、さすがにツムリンコの体引きだすときは気持ちがざわつきましたけど……。でも殻だけでもきれいにして残したい。

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 どうかなあ、風化して輝きを失ってしまうかなあ。
 ツムリンコの殻口、エピフラムが分厚く残ってると思ってたんですが、実はけっこう硬く、殻と同じ材質でできてるようです。

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 うまく撮れなかったけど……。まだ匂いが残っているので、もうしばらくアルコールに。


 ツムリンコ、どこが本来の生息地だったのかもわからず、ここの気候は暑すぎたのかもしれない。それでも2年ちょっと生きてくれて、パートナーと子孫を残すことはできなかったけど、私をいっぱい楽しませてくれてありがとう。