南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

野生のミゾヤマガメレスキュー

 今日は再び往復6時間の隣町へ。医者との面談は2時間遅れで実現したけど、遅れゆえに化学療法は時間切れでまた後日♪ マジかよーーーーーーーッ! しかしなんと、化学療法は日曜もやってくれるそうで(土曜はお休み)、それならダンナが仕事休むために書類作りに奔走しなくて済むし、来週は火・水が祝日(死者の日)なので、ダンナも少し休めるかなー。
 というわけで、用事は半分しか終わらなかったんだけど。今日はちょっといいことあったー。


 行きの車のなかで、私ちょっと寝るわー、と背もたれ倒して寝てた私。10分くらいして、ダンナが急停車! カメだー!という声にガバッと飛び起きる私w 数百メートル後ろの道路の真ん中に、確かにカメがいる。真昼時の炎天下のアスファルトの、車が時速120キロでぶんぶん走る道のど真ん中に!
 しかもすでに後続の車が2台来てる。うわーーーー、轢かれちゃうかも……とハラハラしながら見守る亀夫婦。でも2台とも、ちゃんとカメをよけて行ってくれた。ダンナが車をゆるゆるバックさせる。そうしてる間にまたトラックが1台走ってくるーーーー! でもこのトラックも、カメをよけていってくれた。ありがとうー!
 そしてゆるゆる戻った車から私が下りて、カメ無事に回収。思えば、道のど真ん中にいるところも写真撮ればよかったけど、そんな余裕なかったー。


 さて、拾ったのはミゾヤマガメでした。

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 すげー、甲羅ボロボロ。でも頭の赤い筋はくっきりとってもきれい。

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 それにしてもこの甲羅は……どうなってるんだ?

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 べろりんとめくれ上がってるところは、クジャクガメならわかるけど、ミゾヤマガメでこんなん、見たことないわー。まるでうろこに覆われたような甲羅、お尻に近いあたりはすり傷、そして真ん中は骨(骨板?)が完全に見えてるんだよね、これ?

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 シロコの甲羅を削ったとき、びくびくもんだったけど、これに比べたらぜんぜん削ってないようなもんだったか!?

 腹甲のほうは比較的きれい。

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 立派なオスだね。

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 なかなかのイケメン。

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 ダンナは、そのまま連れて帰ろうとか言っちゃうw しかしねえ。
1.たぶんそれ違法。見つかったら怒られる。
2.今日はこれから何時間も病院で過ごす予定なのに、そのあいだどうするの? 病院に連れて入ったらたぶん怒られる。ウンチしたらめちゃ臭いし。車に置いといたらミイラになるし。
3.連れて帰ったとしても、オスだからミゾッコやミゾオと一緒にできない。これ以上ミゾヤマガメ増やしてどうすんの。


 ダンナ、「ミゾヤマガメ、うちに何匹いるんだ?」って、そんなことも知らないのかー。6匹だよ、と言ったら、うひゃー、ってw ね、これ以上増やしてどうすんの、でしょ。
 この少し先に湿地帯があったから、そこに下ろしてやろう、ってことにして。

 それにしても、この甲羅。

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 すごいことになってるよなあ。どうしたらこんなことになるんだ? これ、年月かけたら治るんだろうか?ってところ、検証してみたい気持ちはものすごくあったけど、やっぱ無理。ってことで諦めました。残念無念。

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 反対側はちょっとマシだけどやっぱこんな。これ、何かの菌にでも感染してるのかなあ? だとしたら、うちの子たちに移っても困るしね。単なる栄養不良と野生生活の厳しさによるものかもだけどね。


 数キロ先の湿地帯はこんなところ。

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 どうかな、ここならこのミゾくんもまあまあ生きていけるんじゃないかな。ということで、道路に上がってこないよう、コンクリの断崖になってるところから、下の草むらにぽいっと落としてやった。

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 ほとんど埋もれてしまって見えませんがw 


 あとになってダンナが、「連れて帰りたいって言うと思ってたー」だって。うーん、そりゃあね、連れて帰りたくなかったかと言われれば、そんなことはない、ですよ。でもさ、いろいろいろいろ無理やん? だから、これでいいのだ。うんうん、いいのだw