南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

メキシコの紫外線と、ランプ購入

 メキシコは何しろ太陽の国、雨季でも日中は青空が広がっているんだし、気温だってそんなに下がらない(一番寒い時期でも昼間は25度前後)ので、カメには庭を散歩させればいいや〜、と呑気に考えていたが、まさか27度で鼻炎になるとは思っていなかった。
 カメが来てからいろいろ調べたら、この町のUVインデックスは9月の薄曇りの日でも8とか9、普通に晴れた日なら10〜11(※)。つまり、常に「非常に強い」から「極端に強い」状態。紫外線ランプって、太陽光の紫外線の数パーセント程度しか発しないというし、んなもんなくても〜、と思っていたわけです。


(※)メキシコのUVインデックスの見方:メキシコヤフーの天気から町の予報、「Pronóstico a 10 días」をクリック、タイトル下のメニューから「Mañana」(うちならここ)をクリックすると、明日の予報にUVインデックスも出てくる。明日から10日分ほどが見られる。


 が、鼻炎になってうっかり庭にも出せなくなって、やっぱり紫外線ランプ、ないよりあったほうがいいだろうと、ペットショップを3、4軒回ったが、まず「リクガメ」と言うと、必ず聞き返される。それからリクガメ用の紫外線ランプがほしいと言うんだが、どこにもない。
 隣のプラサに入っているショップでは、一ヶ月くらい前に聞いたとき、昨日最後のひとつが売れたので二週間後に入荷します、と言ったんだが、それから入荷する気配もなし、しかも話を聞いていると、どうも熱帯魚の水槽用??? 兄ちゃん、イケメンなんだが、知識がさっぱりなくて当てにならず。


 もう一軒のいつも行くソリアーナ(スーパー)の前にあるアクアリウムショップでは、オーナーらしきおじさんが、まずどんなタイプのランプかと訊いてきた。いや、どんなんでもいいんですけど、と答えると、水槽の上に置くランプシェードを持ち出してきて、こういうのを持っているのかという。いや、持ってません。
 ではそれから注文することになる、ケージの大きさは? 60cm、ということで、蛍光管ランプつきのそれを入手してもらうことに。そこからがメキシコのお約束で、週末に頼んで次の水曜に来ると言い、水曜の昼に行くと夕方だと言い、夕方行くと今日は届かなかったので明日と言い、木曜に行くと土曜になると言い……。
 で、二週間ほど経って、ようやく入荷〜〜。ところがだ、Reptisunのランプって言ってなかった? なんかメーカー違うんですけど。
 でもとにかく待ちくたびれていたので、何でもいいや、と購入。しかし家に帰ってじっくり眺めると、どこにも「紫外線」って書いてないし……。



 ついている蛍光管は二本で、片方は10000K、もう一方はサンゴ用20000Kと書いてある。うーん、Kってケルビンだよね? なぜ温度?
 とさらに調べると、「色温度」を表すらしい、ということはわかったが、じゃあ、一万、二万ケルビンってのはどんな波長をどんだけ発しているのか? についてはわからない。


 とうとう、買ったランプを持ってもう一度店に行き、おっちゃんに直談判。最初はなかなか話が通じなかったが、図を書いて、可視光線の波長がこれこれで、それより短いのが紫外線Aで、さらに短いのが紫外線Bで、カメに必要なのはBなんだけど、で、このランプはいったいどこからどこまでの波長を発しているのか? と質問。
 まあ、んなことおっちゃんにもわからんよねえ。その場のパソコンで検索していろいろ見て、スペイン語でどうにか爬虫類用紫外線ランプなるものを見つける。そうそう、それがほしいのよ!!! 
 で、さらに注文してもらって入手することに。今度は何週間かかるのやら……。


 とりあえずそのまままた持ち帰ったランプは、ケージの上に置いて点灯してみた。明るすぎるのか、カメはさっさとハウスに避難して出てこない。
 まあ、サンゴ用だもんなあ、深さ数十センチある水槽用だもんなあ。それを20センチやそこからから照射しても、まぶしいよな。というわけで、撤去。正しいランプが届くまではお蔵入りです。高かったけどね。