南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

トックリラン? 「ぼさぼさ頭」

 昨日の夕方、ワンコの散歩に行く途中で例の植木屋さんの前を通り、ダンナが「なんか買う?」と。
 郊外の植木屋さんで何度か見かけて気になってたけど買わずにいた植物、久し振りに友人宅に行ったらそこにもあって、それがとっても綺麗だったのでやっぱりほしくなったの、ここにもあるかなあ? ということで訊いてみた。


 郊外の店ではTelefono、電話機という名前がついていたので、そう訊くと、ポトスが出てきた。あとで調べたら確かにポトスのこともTelefonoということがある様子。それじゃなくって、根っこがこう丸く膨らんで、細い葉っぱが、と説明すると、わかってくれて、ひとつ見せてくれたけど……でかい。葉先から葉先まで2mくらいある。もう少し小さいのはない? と訊いたら、鉢を持ってきてくれた。それもまだでかいが、うーん、葉っぱもだいぶボロボロだなあ。
 とちょっとためらう私の横でダンナが値段を訊いたら、店の女の子、120ペソだけど買ってくれるなら100にしておきますという。もうお得意さんだねえ。まあいいか。
 名前は、この店ではDespeinada(ぼさぼさ頭)とのこと。郊外の店でも名札が立ってたからそうかと思ったけど、確認はしてないので、もしかして別のが置いてあっただけの可能性もある。


 しかしこれ、学名はすぐにわかるだろうと思ったら、けっこう難しい。トックリランとして日本にも普及しているらしいBeaucarnea recurvataのような気もするし、ちょっと違う気もする。Despeinadaという名前ではあるんだが……。
 とさらに見ていたら、ユカタン半島で典型的な植物として、Beaucarnea pliabilisというのがある。こちらもDespeinadaというスペイン語名がついていて、見た目もどこが違うのかよくわからず。説明がないかと探していたら、さらに似たような植物の写真に対して、それはBeaucarneaじゃなくて、Nolina longifoliaではないか、と書いている人がいて、それも見ればよく似ているので混乱〜。こちらは英名Mexican Grass Tree、またはOaxacan Tree Noliaというらしく、それはそれでしっくり来る。
 三種のうちの、どれだとしても原産はメキシコ。
 帰りの車のなかで、揺れると縁が微妙にギザギザの葉っぱがこすれあってしゃらしゃらしゃらと微かな音を立てる。広い野原いっぱいにこれが並んで、風に鳴っていたら気持ちいいだろうなあと思わせる音。


 同定はちょっと保留ってことで。