南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

タンポポ初食い

 メキシコシティのソナロッサにある歩行者天国Genova通りを朝ふらふらと歩いていたら、花壇にタンポポが! シティだとちゃんと育つんだ〜、寒いからねえ。
 葉っぱによって白いしみがついたものもあって、何だろう、除草剤ではないだろうが殺虫剤だとイヤだな、などと思いながら、メトロ駅からザッザッザッと行進してくる通勤者たちの群れのなかでぼうっと立って観察していた。けど、葉によって全体に白いしみがついているのと、まったくついてないのがある。ついてないのを5,6枚すばやくちぎって鞄に放り込んだ。
 そのあと、午後に家に到着するまでにできるだけしなしなにならないよう、どうしようかと考えたけど、飛行機に乗ることも考えて濡らすのは得策ではない(痛くない腹を探られたくはないわいな)、とビニール袋に包んだだけでまた鞄にぽい。
 それで午後4時半までずっと鞄のなかだったけど、帰ってすぐに水切りして活けたらピンピンに。さすが雑草、強い。


 そして水揚げもしない状態の一枚を洗ってカメンコにやったら、ぱくぱくぱくと食べた。そうかぁ、やっぱりおいしいのか。まあ初物はけっこう食いつくヤツだからな〜、とか思いつつ、手に持ってやってたのを放して放置したんだけど、その後も皿から落ちたのを拾ってまで、綺麗に食べてた。真ん中の葉脈のところだけは太すぎて食い切れなかったようで、そこだけ残してたけど。


 うーん、こんなに喜んで食べるなら、根っこごと抜いてくればよかったかなあ。でもタンポポって鉢じゃ育たないよね? などと思って調べたら、そうでもなくて、けっこう鉢植えでもいけるらしい。
 庭に地植えしてもいいんだけど、たぶんカルメンタンポポがまるでないのは、他の植物が育つのが早くて生存競争に負けるのと、根が深く潜ればかなり塩気があるからではないかと思う。なので、庭に植えて周りの雑草を抜いてやっても無理じゃないかと思ってたけど、鉢植えなら増やせるかも。
 うーん、根っこ抜いてくればよかった……。


 増やし方を調べると、根っこも2cmくらいに切り刻んでも、それぞれからまた芽が出るらしい。ちょっと来週もっぺんシティに行ってくるわ! ……てなわけには行かないのが残念。
 葉っぱからはさすがに根っこ出ないよねえ? でもカメンコが食い残す茎だけでも残してみようか?


 すでに2枚食べたあと。帰ってから気がついたけど、2種類ある。葉のぎざぎざが深いのと浅いのと。でもどっちもタンポポだよね?