南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

ヒガンバナの従兄弟、線香花火

 で、19番街の植木屋さんでコリウスのお金を払っていてふと目に付いた、派手な花。ヒガンバナ……にかなり近く見える。これも売り物? と訊くと、そうですと言う。いくら、と訊けば150ペソ。お、けっこう高いな。
 兄ちゃんの説明によると、これは花が咲いて、終わると葉っぱが出てきて、葉っぱが枯れてなくなるとまた花が出てくるんだとか。それもヒガンバナっぽいなあ。葉っぱって細長いの? と手でヒガンバナの葉っぱの細長さを表現してみたら、いや、少し違う、という。他の鉢で今葉っぱが出てるのがあるからと見せてくれたら、確かに違う。幸福の木のドラセナに近い葉形。
 しかしそんなの私にうまく育てられるだろうか? とちょっと不安だったけど、兄ちゃんはここでもちゃんと育つと言うし、まあやってみるか。何しろ、ヒガンバナは日本で一番好きな花だったしなー。
 というわけで、これも買っちゃった。



 ヒガンバナより茎がかなり太い。花の感じも違う、けど似てる。
 花のアップ。



 雄しべの黄色い花粉はすごくつきやすい。車に乗り込んだとき、いっぱいつけちゃったよ。ユリの親戚だなあと納得。


ヒガンバナ科スカドクスス属/ハエマントゥス属
学名:Scadoxus multiflorus = Haemanthus multiflorus
和名:線香花火、スカドクスス・ムルティフロルス
スペイン語名:Maracas(マラカス)と店の兄ちゃんが言ってた
英語名:Blood Lily, Sea Egg, Powder Puff, Football lily, African blood lily
常緑多年性
原産地:熱帯アフリカ


 参考ページはこちら(英語)、日本語ではこちらでも日本ではあまり流通してない様子。まあヒガンバナがあるもんね。
 さらに見ていたら、日本ではハエマンサスのほうの学名で流通しているみたい。ハエマンサスのマユハケオモトなんかは多肉っぽいけど、この線香花火はどう見ても……と思うんだが、買ったサボテン多肉本にも載ってるし、多肉植物データベースにも出ているので、一応多肉としておく。コーデックス……というにはただの球根なので、そっちには入れないで。


 すでに、次の葉っぱが花茎の根元から出てきていて、それ以外にもうひとつ新芽が、と思っていたら、そのさらに手前にもちんまいのがもう一個。



 ちなみに、これは植え替え前だけど、ぐるっと廻っている根っこはこの植物のかと思ったら、違った。
 植え替えたら、土の中にもう一個新芽が。こっちは他の三つと少し感じが違う。もしかして花茎のほうか?



 植え替え後の、白に赤い細かい斑点のついた球根と、手前の小さい新芽ふたつ、そして右上に白っぽくとんがったものが出ているのが、土に埋まってた新芽。

花がだいぶ終わって葉が伸びてきた

 買ったときすでに満開を少し過ぎた感じだった花、一週間後の6月25日でもうすっかり終わったふう。



 これは切り取ったほうがいいんかしらん、とわからなかったので、19番街のお店に立ち寄って(あわよくば新入荷の鉢が、と思ったけどまだだった)こないだの兄ちゃんに訊いたら、切らなくても勝手に落ちるとのこと。
 球根がちょっとブヨッとした感じになってるのが心配だけど、調べたら、球根は花を咲かせるとそういうふうになる(のもある?)らしいので、心配するのはやめておこう。葉っぱもぐんぐん伸びてることだしね。