南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

イグアナ、初日の冒険

 昨日捕まえてうちにご招待したイグアナ、どうしようか、まだ迷っているんだが、とりあえずまだ中庭にいる。
 下手にそこらに逃がして、なんかトロい子だからまた捕まって、今度は食べられてしまうかも……と思うと、逃がしてやるのがいいのかどうか迷いもあるし(でも逃がすとなったら、うちの裏庭じゃなくて、もう少しジャングルのあるところまで箱に入れて車で運んでやろうと思ってるけど)、でもやっぱり野生動物を捕獲して飼育ってよくないんじゃないかな……とも思うし。よくないのは、監禁生活でストレスがかかる場合だと思うので、イグアナの様子を見ながら、あまりにもいつまでも慣れず、ご飯も食べないようなら、きっぱり諦めて逃がす。これは決定。
 一方で、イグアナについていろいろ調べたり、実際に飼っている人のサイトやブログを見ていると、いいなあいいなあ、と熱が高まってきて、この子がダメでもちゃんと売っているのを買ってきて飼うって選択肢もあるよね? むしろそのほうが三者ともにとって最善ではないか、という気もして、とりあえず今日ダンナと近所のペットショップに。確かあそこ、イグアナケースがあったよね、と入ってみたけど、空っぽ。店のおばさんが、「ごめんねえ、今切らしてて、来週入荷するから」とのこと。お値段は256ペソだったか。安いわ〜。餌は、と訊ねたら、イグアナフードが一応あるみたい。でも一缶しかなくて、あんまり普及してないのかもね。まあ野菜で充分なんだろうけど。
 幼体から飼うなら、まあ保温器具は要らないとして、ケージをどんな形と大きさと設計にするか、どこに置くか、なんてことも考えなきゃいけない。それと、いずれは家の中で放し飼いになるんだろうから、今後犬猫は飼えない覚悟も必要。うーん。


 というわけで、どうなるかまだぜんぜんわからないけど、とにかく「うちのイグアナ」というカテゴリを作ってしまったw 今のイグアナ君がこのまま懐いてくれるか、もしくはこの子は野生に返して幼体を購入するか。それとも犬猫にするか。どっちにしても、しばらく、道端で見かけるイグアナとは違う距離から記事を書くので、カテゴリ作っておいていいよね。
 イグアナ、とすると、そこらのイグアナも入れたくなるので、あえてうちのイグアナ、で。


 今日はうちの掃除のおばさんが来て、えー実は中庭にですね、とイグアナを披露。怖くない? と確認したら大丈夫だと言うので、まあできるかぎり脅さないこと、追い詰めないこと、デュラップ拡張とか頭ピコピコとかしたら速やかに撤退すること、などを言い含め、どっちにとっても不幸なことになるからね、と。
 でも結局、おばさんが掃除や洗濯で出入りしているあいだはずっと、洗濯機の向こうで身動きせず。おばさん、台所へのドアを開け放したまま作業する余裕。いや、そこは念のため閉めといて。家中走り回られたらさすがに大変だから。
 登る丸太があったほうが落ち着くらしいので、丸太ねえ、こないだアク抜きしたのはもう水から上げちゃって、乾いてるけど、45cmしかないからぜんぜん足りないし。どこで売ってるかねえ、と考えていて思いだしたのが、セダム玉つづり用に買った丸太! ええ、玉つづりは夏の日射にやられてボロボロになったんで、もう処分しました。で、丸太には今はオリヅルランを置いてるけど、そんなのどこでも置けるし。というわけで、クソ重ったいのをえっちらおっちら中庭に運び込み、どこがいいかなー、ボイラーの下、角なら落ち着くかも、と置いてみた。
 午前中に買い物、ミゾッチにもいろいろ不足があったけど、主にイグアナに食べてもらえそうなものを買い込んでくる。で、動き出したらご飯やってみよう、とのんびり構えていたら、中庭から物音がしたのが12時半。


 以下延々と、イグアナの移動の記録。

12時半、洗面台へ


 これから、汚ないうちの中庭を次々と公表するハメに……。しかも食堂の窓も網戸も、台所の窓も網戸も汚れ放題。が、何とか写真を撮っていく。これは台所からのドアを出てすぐ右にある洗面台。モップとかまあ見ない振りでお願いします。で、アク抜きしたあとの丸太にしがみついてるわ。



 これは台所の窓から撮った角度。流しのすぐ横なので、窓からイグアナを眺めて声をかけながら食事を作る。ワンコの食器って全部人にあげちゃったっけねえ? と物置を探したら、最後に使っていたふたつが残っていたので、それに、エンダイブケール、トマト、きゅうり、アボカド、マンゴー、パパイヤ、メロン、スイカ(はよくないんだっけ、でもまああの巨体に一口分くらいだし)、ノパール、ヒカマを一切れずつって感じで切って盛り付ける。窓越しに、いちいちイグアナに「これ食べる? これ好き?」とか確認しつつw 返事はなかったがなッ!

 で、餌を入れた食器を洗面台に置いてやろうと、そうっとそうっとドアを開けたんだが、邪魔だった掃除用具を引っ込めるところまでは我慢できたらしいが、餌を入れた食器を出すところでズザザ!と逃げられた。洗濯機の裏へ。やっぱりそこが一番安心? ごめんごめん。とりあえずそんじゃ、床に置きますね。

 水も並べて置いて、いったん退散したけど、やっぱりその後動きがないので、洗濯機の裏に、マンゴーとパパイヤとアボカドを一切れずつ置いてみた(コンクリに直接)。イグアナの鼻先から20cmくらい。そうっと動いたので、今度は脅さずに成功。それからしばらく放置してみたけど、結局今日は何も食べず。

2時半

 ダンナと昼ご飯を食べに出かけ、帰ってきて、イグアナどうしてるかなー、と真っ先に中庭に目をやって……ひええええ!



 食堂の窓から。



 台所から。
 うううーん、いいよもう、もしそこでそのままウンチしても、私のバスタオルだし、洗いなおすから。気にしないで、うん。
 ダンナは、「危ない。行って下ろしてやれ。自力で降りられなくなってるに決まってる」と言うんですがね……。そんなん無理、てか私が手出しするほうがパニックになって落っこちるから。ドア開けるだけでもたぶん落ちる。
 というわけで見守ってたんだけど、風に吹かれて微かにゆーらゆーら、ちょっと気持ちよさそうじゃない? よくあんな細いところでバランス取ってるなとは思うけどさ。
 どうやって到達したかというと、たぶん、洗面台からガスタンクに乗って、そこからタオルをよじ登ったんではないかと。

3時45分

 放置していたら、今度は物が落ちる音。あっ、なんかやったな、と見に行くと……。



 こうなっていた。タオルの洗濯ばさみが一個取れて、イグアナはガスタンクに戻ろうとしたらしい。で、そのガスタンクの上に伏せてあったたらい(ミゾッチのテラリウムに使ってるのと同じヤツ)が落ちて、ずっこけたイグアナがガスタンクにしがみつく図。後ろ足の爪がタオルに引っかかって、もしかして外れない? 寄ってって外してやりたいけど、パニッk(以下略)。



 うーん、まあ自力で何とかするでしょ、とまた放置。

午後4時

 ちょっとして、どうしたかな、と見に行ったら。

 おおお〜、よくできました! ちょっとしんどそうなポジションだけど、大丈夫? 
 イグアナらしいポーズで、横からの映像がばっちり撮れたので、少しかなり大きめサイズでアップしておきます。

 細部までじっくり見たいとき用。


 で、このままこの位置で明日まで粘るのかな、と思ってたら。

午後5時

 またまた様子を見に行くと、いや、毎回笑ってるんだけど、今度こそダンナと大爆笑。



 食堂の窓から。何という揺りかごwww



 正面顔アップ。これで、イグアナは食堂と一続きの居間の人間たちを余裕で観察できる位置を陣取ったわけだ。



 台所の窓から。うん、これなら(向こう側がどうなってるのかは不明だけど)居心地悪くなさそうだし、よかったねー。



 何となく、リラックスした顔に見える……気がする?
 しかしこれはナイスアイディアなので、古タオルでイグアナのベッドを作ってやろうかなと思案中。

6時15分

 今度こそこのまま明日までゆっくりしてるかな、と思ってたんだが。様子を見に行くと……。
 落ちてたw



 タオル二枚目。いいよいいよ、地面に落ちてなきゃ、てか、落ちたって洗いなおすだけだしね(いや待て、下に落ちなくても、さすがにイグアナがべったりと寝床に使ったタオルをそのまま自分のバスタオルに使うのはまずいだろ?と一応自制の声をかけておこう)。


 そしてイグアナ君は、「入れてください」と懇願のまなざし?


 この状態をダンナにも知らせたのに、その5分後に台所でゴソゴソとなにやらしているダンナ。見に行ったら台所でシリアルの立ち食いしてた。いいけど、イグアナ君に見られてるよ〜、と言ったら、「え、どこにいるの!?」ってさっき写真見せたでしょうが! イグアナ君、窓にへばりついて、じいっと見てました。
 写真では明るく見えるけど、6時過ぎ、もうかなり薄暗いから、さすがにこのあとは動きがないかなあ。いやもうどうしよう、一日中飽きないよ、これ。明日は日曜だからいいとして、月曜からはまた午後図書館通い始めようかと思ってたのに……。できるんだろうか、私?

寝姿

 最後に、寝てるところ。中庭の電器をつけて撮影。ごめんよ〜。でも起きなかったかも。洗濯物の取り入れは明日。