南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

カメ農場行ってきた

 前にこんなのがあると発見してここでも紹介したタバスコ州のカメ農場
 ダンナがやっと行く気になって、タバスコ州の州都ヴィリャエルモッサで野暮用を済ませてから、一路、ナカフカへ。そこのカテドラルを眺めたりしてから、そこらの人に、カメ農場に行く道を訊ねてみた。教えてはもらっても、今いち要領を得ない説明はメキシコ人の常で、行き過ぎて戻ったりなんだかんだしつつ、到着したのは2時過ぎ。



 カメの絵と、UMAって書いてあるからここだよねー。


 横っちょにある池を金網越しに覗くと、クジャクガメの大群が。

 どこが? って水面にあるボツボツが全部、カメの頭。



 向こう岸には甲羅干し組がぎっしり。


 見てるとおじさんが近付いてきて、案内してくれることに。ちなみに案内料というか入場料は「お志」で。今日は2時までで閉める日なんだけどねー、と言いつつ、2時を過ぎてても平気で入れてくれるところがメキシコだよねー。
 クジャクガメの池のすぐ横には、ミゾヤマガメの池があって、おしどり夫婦か?



 へ〜い、らっしぇえ〜〜い!



 と言ってるのかと思ったんだけど、単に首を伸ばして日向ぼっこしてただけか?
 ミゾヤマガメはおとなしいのと、食べてもお味が今いちってことで、子供たちの遊び相手としてよくペットにされているそうな。



 ミゾズは、屋内タンクにもうじゃうじゃ。


 ポチトケことシロクチドロガメもたんまりと。

 あんま、わかんないけどね。ポチトケは、この農場では甲羅にびっしりとコケが生えてるのが多かった。
 一匹、タンクにいるなかで、うちのポチコポチオサイズで、頭のまだら模様がちょっと変わったオレンジ色しているのがいた。


 ちょっと薄暗いところで、遠目に撮影したのでわかりにくいけど。(あとで気がついたけど、もしかするとハナナガドロガメかも?)
 ここで販売してくれるなら、迷うことなくこの子、買ってたんじゃないかな。でもここは、カメが死んだら甲羅を標本として、死んだ証拠として残すくらい厳重に数を管理しているんだそうな。でないと、闇取引で売り払ったんじゃないかと疑われるから、と。
 で、クジャクガメなんて特にネズミ算式に増えると思うんだけど、どうするの? と質問すると、別の農場に譲るんだそうで、そっちだとレストランをやっててカメ料理も出すし、生体販売もするとのこと。なので、そっちに行くことを考えて、こちらの農場はざっと一通り回っただけになった。


 クジャクガメに戻るけど、本当にクジャクガメはどこにでも、いっくらでもいて、ウジャウジャウジャウジャ、すごい繁殖力。生まれたばかりだというチビたち。

 そうそう、うちのクジャコも最初はこんなサイズだったんだよねえ。


 そして、クジャクガメは人によく懐くのか、単に食い意地張ってるだけなのか、ヒトの姿を見ると寄ってくる。
 外の池に行くと、

 こんな池の向こうのほうからも、わらわらわら、と集まってきて、


 岸辺にざわざわざわ……。集まりすぎやッッッ!


 さて、うちにいないカメたちのうち、極小サイズのハラガケ君は、この農場の紹介ビデオや記事でも出て来ないなあと思っていたら、実際、なぜか扱いがすごく悪くて、「あー、ハラガケ、これね」とスルーされたタンクにちょぼっといただけだった。写真もこんなのしか撮れず、これ、確かハラガケガメだよね? と私の記憶も曖昧。しかもクジャクガメと同居してるし。

 ちょっと思ったけど、サルヴィンだと思ってたブラジル料理レストランのカメ、もしかしてハラガケかも?


 残る3種は、どれも馬鹿でかくなるやつばっか。
 まずはグアウ、スジオオニオイガメ、ジャイアントマスクタートル、ミツウネオオニオイガメと和名がいろいろあるけど、グアウ。

 ちびこいのは、こんなのもいたんだけど、よく見ると首筋に怪我してますか、これ?



 おじさんが取り出しましたるグアウ、ジャイマス、中サイズ? ひっくり返して持ち上げられて、

 てめ〜、怒んぞ!! と威嚇してるけど、最初だけで、

 もうええがな〜、はよ水に戻してや〜、と切ない顔。
 なんかジャイマスの正面顔写真を見てると、頭部に綺麗な斑が出ているんだけど口元が総入れ歯を外したおばあさんみたいなの、いるよねえ? 亜種とかの違いなんでしょうか、それとも食性の違い、それとも単なる個体差? ちょっと気になります。


 その隣のタンクには、

 メキシコカワガメ。絶滅危惧種だそうですが、これも中サイズだとか。これは穏やかで、威嚇もしないし、噛まないらしいけど、大きいのでペット向きではなさそう。




 目つきが穏やかだねえ。
 絶滅危惧種と言っても、この農場で300匹は軽く超えてるそうで、最後に、餌撒きをやって見せてくれたのが、カワガメの池。普通に見てると、にごった水の下に沈んでいてほとんど見えなかったんだけど、餌を撒くと、ザバザバと。これは動画でないとわからないかも、と動画撮影したけど、話し声とか入っちゃってはずかしいので、音声なしで。



 そして最後にチキグアウことカミツキガメ〜。おじさん、尻尾をつかんで引っ張りあげてるんですが……。ひいいいい、痛そうだからやめて……。


 はい、どーん。

 でもさぁ、この子、なんかくちばしが欠けてるんですけど? と言ったけど、おじさん、「あーこれはこういう顔のカメだから」。いやいや、ないわ……と思ったけど、追求してもしょうがないのでスルーで。


 というわけで、そんなに広くもなかったけど、ざっと見て回って、レストランをやってる農場まで足を伸ばすことに。その話はまた明日。