南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

ちっこいジャイアントマスクタートル入手

 前に掃除のおばさんが、親戚のランチョではグアウ(スジオオニオイガメ、ジャイアントマスクタートル)を捕まえて食べちゃうんですよ〜、という話をしたら、私からそれを聞いたダンナが、「ちっこいの、捕まえてくれって言えば?」。うーん、いいけど、ということで依頼はしたけど、そんなのいつになるか、本当に見つかるかわからないよね。広大なランチョで見つけるのはでかいカメのほうが確率高いだろうし。
 しかしなぜかダンナはグアウ(カミツキガメ、ハラカケも含む)にご執心で、「ランチョからはまだか? 週末行こうか」とまで言い出す始末。でも、掃除のおばさんだって毎週行くわけじゃないし、向こうが捕まえてしばらく置いて、それをバスでえっちらおっちら持ってきてもらっても、弱ってるかもしれないし。


 とあまり期待はしてなかったんだけど、とうとうダンナがタバスコのカメ農場に行くと言い出したのは、自分で検索してみたら、そこでカメ料理も提供しているし、生体販売もしていると書いてあったから。
 で、昨日カメ農場に行ってみたら、販売してるのは別のところだと言われ、Jalpaという町から少し外れたところ、と教えてもらって……人に尋ねたずね、三千里。なんかもう本当にたどり着けるのかって感じでようやく到着。


 で、写真はないです、すみません。Santa MariaにあるLa Encantadaという農場だと聞いていたけど、うーん、普通の家が集まってるところで、孔雀がいたりして、一軒の家の広いポーチが食堂になってるような感じ。
 15歳くらいの女の子が出てきて、ご用命は、と訊くので、生きてるカメがほしいんだけど、というと訊いてきますと奥に行って戻ってきて、今はクジャクガメ一匹しか生きてるので売れるものはありませんと言う。クジャクガメは間に合ってるんだよなあ。
 食堂のキッチンのほうに行ってみると、おじさんがその販売用だというクジャクガメを見せてくれた。30cmくらいあった。いやいや、ちっちゃいのがほしいんで、グアウとかの幼体はいないんですか、と訊くと、クジャクガメなら小さいのもいるけど、他はいないねえ、と。はるばる来たのに……。とがっかり。
 でもまあクジャクガメの幼体を見せてもらいに行くと、カメ農場と同じ感じの洗面台が並んで、カメがウジャウジャ。あれ、グアウ、いるじゃない。4cmから8cmくらいのもかなりの数。こういうのがほしいんで、これ一匹分けてもらえないの? と訊いても、女の子は首を振る。うーーーーん。


 しかしそこはメキシコ、じっくり座っておしゃべりをして、おじさんやおばさんと軽く交渉すれば、「そんじゃま、ちっちゃいのお分けしましょうか」ということになる。で、またまた女の子に案内してもらうと、今度はまた別のところに連れていかれて、そこには大きなたらい4つが並び、孵化して間もない感じのクジャクガメが3つに、そしてグアウ10数匹がひとつに!
 ここから選んでいいの? うわあ、ちっちぇえ〜〜、と言いつつ、グアウはけっこう甲羅の模様に差があって、ほとんど真っ黒のから、白黒ゴマ模様のまで。やはり目を惹かれるのは白黒のバランスよく混じっているやつで、いくつかつまんでみたけど、やっぱり最初に目に付いたのがいいなー。じゃあこれください。
 使い捨てのコップに少し水を入れて、そこにカメを入れてくれて、さて、お値段は、と訊くと、うーん、150ペソ(約1000円)。こっちが無理言ってゆずってもらうから、もっと吹っかけられるかと思ったけど、本当に田舎の人はそういうことしないんだよねえ。


 というわけで、ボタンのようなサイズのジャイマス買っちゃいました。そのあと、一路うちまで。ゆれる車で3時間ちょっと、大変だったろうと思うけど、まあ元気。



 入れてもらったコップの中で。ジャストサイズ。甲長は3.5cmだった。クジャコもうちに来たときはこんなだったんだねえ……。





 連れ帰ってまずは、水道水じゃなくて人間用の飲み水を張った小さい入れ物(昔のカメンコ温浴用)に平たい石を入れて(いらないかも)、グアコを入れて、一晩おやすみ〜。


 今朝、というか昼過ぎ、ウロウロ歩き回っているのをそっと取り出して撮影。

 ちっちぇええええ。でもこれもきっとすぐに大きくなって、昨日見たグアウみたいになるんだよね……?



 お顔拝見。小さすぎてピンボケ写真ばっかりになったけど、撮り直すのもストレスになってはいかんと、とりあえずこんなので。



 腹甲もピンボケ。卵黄はもう完全に消化されて引っ込んでいるね。卵歯もないし、孵化して一週間くらいかなあ?

体重も測ってみた。


 9グラム。ただし、水をふき取ってないので、実質は8gくらいかも。

ひき肉を食べる

 餌はとりあえずひき肉を買ってきて、写真のあと入れ物に戻して、ピンセットで一かけら目の前に揺らすと、パクリ。でもそのあとは食べようとしないので、かけらを入れて、上に蓋を置いて、隙間から覗いてたら、食べた。





 これから乾燥エビとかチャラーレスとかも少しずつ食べていけるかなあ。ニオイガメは太りやすいから週に2,3日しか餌やらないとかって書いてあるけど、こんなちっこいのにはどうすればいいんだろうか……。こないだ入手した『ニオイガメ・ドロガメの医・食・住』もまた隅々まで読んでみないと。
 ともかく、あまりに小さいので、ストレスかけないよう、温度変化にも気をつけて、しばらく慎重に育てていこうと思います。

参考サイト

 スペイン語だけど、いろいろ詳しいサイトへのリンク張っておく。
 Infotortugaのページ
 testudines.orgのページ