アノールベビー誕生
四日前に鉢の中から見つけたトカゲの卵四つ。ガーゼをかけて机の上に置いて、一日一回霧吹きをかけてた。
昨日の晩、霧吹きしたときは、四つとも変化なかった、確か。
で、今日の午前中、パソコンに向かってて、なんか物音が? と思ったんだけど、グアコの水槽もすぐ横に置いてるので、グアコが石でも動かしたのかなと思ったんだよね……。
そして昼過ぎ、12時半ごろ、ふと気がつくと、ガーゼから何か突き出てる? え? と思ったらそれがトカゲベビーの頭! うわ、逃げる! と上から掌を被せたんだけど、ベビーはヒュンッ! と跳んで(ガーゼとかぜんぜん役に立たないことがよくわかった)……すぐ横にあったコップ(動物の世話用で、空だった、ビタミン剤の容器がころんと入ってた)に飛び込んだ。うわっ、とその上をまた掌で押さえて蓋をして、うわ、どうしよう、このまま庭に持っていくか? でも証拠写真も撮っておきたい、でもどこに入れればいいの、とあわあわ、まずは卵を設置した容器の蓋が横にあったので、それを被せた。
一応、いるようだ。
卵のほうを確認すると、
うむ、確かに一個へしゃげている。一番大きかったやつかな。今朝の物音、あのとき気がついていれば孵化の瞬間を見られたかもしれないのにー! しまったー! と後悔しても遅い。あとの三つはまだみたい。
で、コップからビタミン剤の容器を取り出し、底に一応落ち着いているベビーの写真を撮ってみる。
黒っぽくて、全体にぬめっと両生類っぽい感じで、まだ土がくっついてる。卵の殻にも、ねとっとしたものが残ってた。
で、とにかくイグコが最初に使ってたケースが今また空いているので、それに薄く土を入れ、細い枝を庭で拾って、それと大きな枯れ葉も一枚、隠れ家に? 入れてみる。庭掃除をサボりまくってゴミだらけだと、こういうときすごく便利w そして、ベビーを放り込む。
どうよ? どこにいるかも見えないと思うけど、
ここに ↓ います。
以下、延々とトカゲベビーの記録写真。
で、餌はいつから食べるの? すぐ食べなきゃダメか? 虫だよね、やっぱ、と言ってもこのサイズで何が食べられるというのか???
アノールで調べても、日本語では特定外来何とかって話しか出てこないのは前に経験済みだったので、カナヘビで調べてみた。孵化してすぐに食べ始めるって!! やっぱ虫か! 一応外にあった土を入れたから、ちんまい虫が適当に入ってるとは思うけど、お口にあうとは限らないし、私が捕まえられる虫と言うとアリくらいしかないかも、でもアリは食べないよねえ。
ともかくダンナがあと一時間くらいで帰ってくるから、見せて、そのあとは庭に放牧するか、と決めて、人間のご飯を作る。その合間にも、トカゲベビーが気になって覗く。
ヤモリじゃないから、壁に張り付いたりしないよね? と思ってたら、なんのその。
ダンナが帰ってきて、見せて、まずは人間のご飯を済ませて。
さて、どうしようね、と覗き込んだら、なんか背中の筋がはっきりしてきてる?
色が変わって、皮膚がしっかりしてきた感じ。この時点で午後3時、ガーゼから抜け出して2時間半。
お腹空きすぎて弱っちゃっても困るし、そろそろ庭に出すか……とケースを持ち出すと、びっくりしてこんなところにw
それから枯れ葉を取り出したら、驚いて隅に走りよって、そこでじっとした。
生まれたてのときよりずいぶん白っぽく乾いてきたねえ、としつこく撮影。
なんか、だんだんかわいく見えてくる。庭にいるチビアノールたちとは少し違って見えるけど、まだ生まれたてだから?
ちょ……ッ! そんな顔で見つめないで! 情が移っちゃうじゃないかッ!
と言いつつ、魅力に抗いきれず、写真を撮りまくるバカ亀。
真横から、全身。そんなにポーズ取ってくれなくても、いやいいけどね。
背中の筋はまだそんなにはっきりしてないけど、尻尾のほうに模様が出ている。
でもとうとう、ベビーは決心したらしく、ぴょーんと跳んでコンクリへ。
ああ、行っちゃうのね。元気で暮らすんだよ……。
猫には気をつけてね、そこらで会ったら挨拶してね。
残ったケースは、あとの卵が孵ったらまた使うからそのままにしておこう、と思って、気がつく。卵をここに入れればいいじゃん。そしたらガーゼから抜け出てこられて焦ることもないし。てか、最初からこれに入れればよかったのに、私、アホー。
というわけで、残った三つの卵、引越し。これはいつ孵ってくれるかなあ。
でも水に入れて上下の判定、これでちゃんとできることがわかった。失敗したり諦めたりしなくてよかったなあ、とちょっぴり感動。