南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

ムネアカイカルのヒナ

 今朝、ワンコの散歩で公園をウロウロしてたら、歩道のところに鳥がピョンコピョンコと跳ねてた。どうやらまだちゃんと飛べない若鳥っぽい。ダンナが追いかけて、捕まえた。木に戻せば? まあでももう帰るところだったので、一応連れて帰って写真だけ撮りますかー。そのあとでまた戻せばいいよね。
 というわけで持ち帰って、コオロギの入ってた容器に入れる。ダンナは、「これもセンコといっしょに……」とか寝ぼけたこと言ってやがる(`ε´) 無・理・で・す、センコだけでも持て余してるのに。
 仕事に出かけるダンナ、「逃がすの?」「その前にちょっとだけ餌やれば?」と未練たらたら。餌って言ったって何やるのよ? と言うと「ミルワーム」だって。虫を食べる鳥かどうかもわからないじゃないかよ。


 とにかくダンナが出かけて静か?になったところで、蓋を開けて写真を撮ろうとしたんだけど、あっという間に飛び出す。慌てて捕まえて、撮影。

 割と小さめ、でもくちばしでかい!


 正面から。


 容器に戻して上から。尻尾がだいぶぐちゃぐちゃだけど、私じゃない……と思う。
 ワンコがもう最初から興味津々。容器から飛び出したときもすぐ横にいたんだけど、センコで慣れてるからか、興奮することはまったくなくて、おとなしくしててくれたので助かった。

 容器のなかの鳥に、コンニチハ。

翼の付け根裏がオレンジ色

 で、元の公園に連れてって、大きなカエンボクがあるのでそこに出してやった。その様子も写真に撮っとくか、でも大きいデジカメは電池が切れかけてるし、とコンデジのほうを持っていったんだけど……こっちも電池が切れたorz 結局、外では一枚も撮れず。
 でも、木の枝に止まって、何とか登ろうと羽をバタバタさせるのを見たら、翼の付け根の裏側が赤いというかオレンジ色というか。それをぜひとも撮りたかったんだけどねえ……。残念。
 そのあと枝から落ちて、芝生の上をピョンコピョンコ跳ねていった。まあいいか、何とか生き延びるでしょ。

Picogrueso pechirrosa、ムネアカイカルらしい

 あとから鳥類図鑑をめくっていろいろ物色。しかしこのくちばしはやっぱり特徴的で、Picogrueso(pico=くちばし、grueso=太い)だよなあ。最初はチャバライカルのメスかと思ったんだけど、分布がメキシコでも太平洋側で、このあたりにはいないことになってる。チャバライカルも翼の付け根裏に色がついてて、お腹は茶色くなかったけどまだ若鳥だからかもだし。でも分布がなあ……。
 と引っかかってさらにいろいろ見てたら、ムネアカイカル、これはオスの成鳥が見事な色合いだけど、メスは地味だし、ヒナもメスっぽい模様らしい。何よりも分布がドンピシャ、冬(今、冬だよね?)にメキシコ南東部にやってくる鳥らしい。学名は、Pheucticus ludovicianus。


 しかしこれも、くちばしが白っぽいんだよね。うちのは黒っぽい。ヒナだからかなあ、といろいろ探してみると、こことかこことかの若鳥の写真を見ると、少なくとも上のほうは黒っぽいね。うちのも下のほうは白っぽいし、たぶんこれで正解かな。
 翼の裏の色、いろんなイカルの写真を見てたら、赤かったのか黄色かったのかオレンジだったのか記憶が曖昧になってきた……w いや、赤に近いオレンジだったと思う。で、ムネアカイカルの幼鳥の場合はどうなのよ、と探すとこんな写真が。オスとメスで、赤と黄色、幼鳥でも色が違うのかー。どっちがどっちと書いてないけど、たぶん赤いのがオスで黄色がメス? で、うちのは……オレンジだった気がするけどw どっちかというと赤かったからオスだったのかなあ。
 まあどっちにしても飼うのは無理な話なので、こんな鳥がこの辺にいるとわかっただけで充分。それにしてもダンナは困ったもんです……。こうして名前やら餌やら世話の仕方を調べるのも、実際に世話をするのも、ぜーーーんぶ私一人なのに、なんでそんなに飼いたがるんだ。