南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

センコ輪ゴム騒動

 ちょっとメモだけだけど。病気というより、飼い主不注意による事故ですね、これは。


 センコはこのごろいつも、夜になってから居間(と食堂)に放してしばらく遊ばせ、ミルワームで釣って籠に戻してお休み、というのが日課。今日はワンコの散歩にドライブで出かけて遅く帰ってきて、10時ごろやっとセンコを出してやった。それから私は自分の部屋でちょっと用事があって、居間でセンコが大声で叫んで呼んでたけど、ちょっと待って待って、と言いつつ放置。
 そのうち呼び声がしなくなったと思ったら、台所に入ってたダンナのところに飛んで行って満足してた様子。私は本を持って居間に行って、寝転がって読み始めたんだが……。


 台所からダンナが「センコ! こらっ!」とか叫んでる声が。何してるんだろうと思ったら、出てきて、「センコが輪ゴム食っちゃった……」って。
 あーーー、だから台所には極力行かせないようにしてたんだけどねえ。ごちゃごちゃと細かいものがいろいろあるからさ。しかし、困ったね。


 ダンナは「もうあかん。死ぬと思う」と、一気に鬱モードに突入。いや待てよ、いきなりそこまで飛躍するか?
 そう言ってるダンナの肩に止まったセンコは、確かにちょっと苦しげにくちばしを開けて喉を伸ばしたりしてる。どうだろうねえ、ゴムはさすがに消化しないだろうし、腸を通ってお尻から出すには長すぎる気がする。そのう炎になる可能性も高いよね。
 絶望?したダンナが部屋に引っ込んで、センコは私の横のゴミ箱に止まって、体をすくめるような体勢でしきりとくちばしを開ける。その口元を覗くと、ゴムが喉の奥に見えてるよ。センコ、そのまま吐き出してしまえ! と励ましたけど、うーん、ちょっと出てきたと思ったら引っ込むし。


 部屋から出てきたダンナに、ゴム見えてるよ、というと、じゃあ引っ張り出そう! ということに。センコを捕まえるのに一苦労。籠に入ってもらってタオルをかぶせてどうにか捕獲。あらかじめ用意したピンセットで、ダンナがくちばしをこじ開けて覗き込むも、「見えない」と。
 うーん、追い掛け回すうちに呑み下しちゃったかねえ? かえってまずかったかな? でもじゃあしょうがないね。
(ダンナ、妙なところで諦めが異様に早い。センコ捕獲に5分くらいかかったのに、覗くのは2秒でもう諦める。ドイツでもそうだったんだよね。市場で買い食いしたあるモノを食べたいと旅行前からワクワクしてたのに、市の立つ日に行って、3分ほど廻っただけで、もうあのお店はないんだ、と諦める。私はそのあとゆっくりひとりで廻って、これかなと思うところもあったのに、もういいというので結局食べずじまい。あとで当時からの友人と会ったときその話をしたら、今でもあるよ〜、と言われてた。だよねえ。はるばるドイツまで19年ぶりに行って、なんでそんなに諦めが早いんだろう……)


 再び部屋に放したセンコ、やっぱりちょっと苦しそうにゴミ箱の縁に止まって、口をかあっと開けては閉じる。それをまた見てると、ゴムが! やっぱりあるじゃないか! よし、センコ、何とか自力で吐き出すんだ! 
 で、いったん片付けてたピンセットをもう一度持ち出してきて、口を開け閉めしてるセンコを脅さないよう、ゆっくりとさりげなく近付けて待機する。
 そのうち、ゴムがさっきよりだいぶ出てきて、くちばしを閉じてもはみ出すくらいに! そこをすかさずピンセットでつまみ、センコの動きに任せて引っ張り出すことに成功!


 いやあ、よかったよかった。やっぱりね、いくらなんでもこんなもん消化するのはかなり苦しいだろうし、やっぱり異物呑みこむとそのう炎とかいろいろ問題起こすだろうし。


 とか思ってるはしから、ピンセットの先の輪ゴムに飛びかかってくるセンコ! てめ〜、学習せんかッ!


 もちろん輪ゴムはそのままピンセットでがっちりとつまんで蓋付きのゴミ箱に捨てました。
 鳥の異物誤飲の場合の対処法、そのひとつとしてメモしておきます。