南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

イグコ、初産卵、23個

 産みましたぁぁぁぁ!

 昨日、温度調整してトンネルも作ってやったケースにやっと夕方入っていったイグコ。そのまましばらくゴソゴソしながらそこで寝て(ここ二日ほどはケース内じゃなくてモデムの上で寝てたけど)、今朝も出てこないでゴソゴソ掘る音だけがする。ずっと、ずっと、ゴソゴソ掘っては休憩。でも出てこない。
 まあケースから出てきても歩き回ってちょぼっとだけおしっこと尿酸(最近はちっこいウンチも出てたけど)して、日向ぼっこして、ケースに戻るだけだから、心行くまで掘ってちょうだい、とか思ってはいた。
 そうそう、昨日もちらっと書いたけど、苦労して作った段ボールのトンネルの口からも土が飛び出す勢いで掘ってたイグコ。今朝見ると、トンネルのなかも土がこんもりで、その重みでトンネル(ヘボい造りだったからな)がしなって落ちそうになってた。段ボールだから、湿った土の水分で柔らかくなるしな。
 で、その飛び出していた土をトンネルに手を突っ込んでケースの入り口から中へ投げ込んでいると……イグコに怒られたw あーごめんごめん、とそこで諦めて、しょうがないので出てきた土はゴミ箱へ。

イグコ、出てくる

 そんな感じだったから、中で物音がしてイグコがそこにいること、まだ生きてることはわかってたけど、何がどうなってるかはさっぱりわからず。
 このブログで昨日の記事のコメントに、イグコはまだ頑張ってます、とか書いて、今日の記事一本目を書いて、さて次の記事を書こうかな、と思って、イグコのゴソゴソ音が、あれ? ちょっと違う音? と見やると、あーケースから出てきたのね。さすがにもう、飽きて休憩? ちょっとでも食べるとか水を飲むとか?


 ……と見て、目を疑った。期待のあまりの夢かと思った。イグコのお腹が……


 出てきてこんにちはー、のイグコ。



 まさに骨と皮だけ?



 スリムって段階じゃないよ、これは。



 モデムに連れてってやったあと、お腹のぺったんこ具合がよく撮れた写真。


 いやーーーー、お疲れさまでしたッ! まずは台所にすっ飛んでってご飯を。菜っ葉を差し出すと、これまでは食べても一口だったのに、小さいとはいえ一枚まるっと食べた! でもそのあとは食べないので、まあまあ、まずはゆっくりお風呂……じゃなくてモデムで体をあっためて。と抱っこしてモデムに移動させた。
 ワンコが邪魔しないよう、私の部屋の奥半分にはバリケード張ってたのに、実はワンコ、そんなもの何の障害にもなってなかったようで、イグコを見て、わーーーー私も私も! と柵を押しのけてやってきたよw まあまあ、気持ちはわかるけど、イグコは疲れてるんだからね? となだめすかして引き離す。

ケースのなかは……

 それから、ケースの中を覗いてみた。すごいことになってた。
 切って屋根にしてたチャイルドマットは浮き上がってて、それが引っかかって蓋がなかなか開かない。どうにか蓋を開けると、マットの上に置いてたはずのランプ(保温用)はひっくり返って半分土に埋もれてた……。まあ今日の昼ごろからケースに日が射してたから、コンセントは抜いてたんだけど。
 ランプを引っ張り出してマットを取り除くと、その一番深い部分にすでに白い卵が半分見えてる。おーーー、あるある! 


 でもとりあえずは、有精卵か無精卵か。見分け方とかないのかな、と今ごろになって焦るアホ飼い主。いまや2冊あるイグアナ本を取り出して情報を探したら、あった。どっちも数値は微妙に違うけど、似たような感じで、

  • 有精卵は大きくて重く、薄いピンク色の胚が透けて見える。大きさは37〜40mm(36〜47mm)、重さは14〜17g(15〜20g)。
  • 無精卵は小さくて軽く、黄色っぽく、場合によっては柔らかくてふわふわしている。大きさはせいぜい26mm、重さは8〜10g(8〜11g)。


 おおー、そんな簡単な判定方法が。見えてた卵をそっと一個だけ取り出して、量ってみた。
 ……18g!? え!? しかもでかいし。40mm軽くあるしッ!
 まさかまさかの有精卵かッ?


 とパニックになったところにまた間が悪く、今朝頼んだ網戸の金網出来上がりましたーと職人さんがやってきた。取り付けてもらうあいだもドタバタしながらイグアナ本を読み、どうすりゃいいのーこれー、と悩み。
 でもとにかく卵をチェックしないことには始まらないよな。イグコ、ごめんな、せっかく苦労して埋めた卵、全部掘り返すでー。

23個あった

 見えてるところから一個ずつ掘り出して、上下を間違えないように、たらいに薄く敷いた土の上に並べていった。たぶんこれで全部だと思う。手前の右隅にだいたい固まって埋まってた。たぶん上のほうのがあとで産んだ分だろうね。下のほうのはいくつか、もう完全にしなびてたりしたし。
 途中で、あれ? ミミズ? ゴミ? と思ったら、土まみれになったイグコの首輪だったw そういえばイグコ、つけてなかったね。


 23個。

 うち3個は完全に不定形で土まみれで小さくて、中身半分くらい。


 一つは土の重みでつぶれたみたいで、ちょっとどろっと中身がでかかってて(下の写真中央)、もう二つほどは明らかに凹みがあった。


 でもそれ以外は、うーん、ちょっとべこっと凹むのもあるけど、けっこうぱっつんぱっつんのようなのもあるし……。一応全部、重さと長径を測ってみたよ。
 その結果、不定形の3個は33〜36mm、重さ9〜10g。つぶれた一個は14g、それ以外は40〜47mm、重さ17〜20g。ばっちり有精卵サイズじゃないか!!! ちなみに、卵の総重量は400g弱だった。イグコの体重は量ってないけど、大きさを見ると信じられない量ですよ、これは。これだけの卵がどうやってイグコのお腹に詰まっていたのかと。


 でも、じっくり眺めるとやっぱりね、ピンク色の胚は見えないし、卵の殻は不透明でざらっとしてる。まあ土まみれだから色も模様もよくわからんが……。いくつか軽く洗ってみたけど、土は綺麗には落ちなかった。まーでも普通に考えたらやっぱ、無精卵だよね。
 どうしたらいいのか、ちょっと今はまだわからないでいるけど、今さっき帰宅したダンナにまず見せて(携帯メッセで知らせてはいたけど)、しばらく放置するかな。そしたらたぶん無精卵らしく、張りを失ってふにゃふにゃになってくれるんじゃないかと。そしたら捨てられる、たぶん……。

来年は

 まあいい経験になりました。あとは、しっかりご飯を食べて体力取り戻してもらって。まだ菜っ葉を一枚、二枚とゆっくり食べてる感じだけど、早く元気になってくれるといいなー。


 そして来年はもっとマシな産卵ケースを作ってあげるからね! 
 しかしなー、こんなに苦労したあげく、無精卵とか悲しいもんだよな。そのうちイグリンコと仲良くなったら有精卵も夢ではない? ドイツのイグアナ本には産卵後すぐに取り出し、孵化器に入れて温度湿度ともに厳密に管理すべし、って書いてあるけど、28〜32度とかいうわりに、こんな寒い時期に卵産むのかねーイグアナって。
 まあわからんけど、そのうち、イグコに任せて、産卵したらそのまま置いておけるようなケースができればいいかな。そうなると、蓋をしてもなかが見えるような工夫もしないと行かんけど。でないと、ある朝起きてみたら家じゅうにチビイグアナが数十匹〜〜〜! とかになりかねんw まあ楽しそうでいいけど。101匹イグちゃん大混乱、みたいな。