イグコの卵解体記
さて、やっぱり好奇心を押さえきれず、イグコの卵を開いてみることに。産卵から3日、卵はどれもかなり水分を失ってふにゃふにゃになってきてる。
この中から、中身がまだそこそこ詰まっていそうなのを1個選んで、深皿にキッチンペーパーを敷いた上に置く。
ところで、本とかのイグアナの卵の写真を見るとつやつやと光り輝いてたりするんだけど、イグコのはどれも表面ざらざらで光沢のかけらもない。無精卵だからというわけでもない(写真では無精卵もつやつやしてる)。でもまあ、たぶん写真に写ってるのはイグアナが産んですぐ、土に触れてない状態の卵なのかな、と。イグコのは一定時間土に埋まってたから、表面のぬるぬる(写真でのつやつや)が土まみれになって乾いて、こんなふうになってるだけか? いつか、イグコが産んでいる現場を目撃できる日が来ればいいんだけどなあ。
さて、ピンセット2本で卵の殻というか、爬虫類の場合は「皮」と言ったほうがいいかもだけど、を、つまんで引っ張って裂くことに。
ちょっとグロいから、見たい人だけ「続きを読む」クリックで。
ぷつっと穴が開くと、圧力で中身があふれ出てくる。びりびりと皮を破っていくと、白身と黄身が混じった感じのがどろ〜りと出てきた。もう腐っててすごく臭かったらどうしようと思ったけど、そんなこともなく、ほぼ無臭。
全体の感じ。白身部分はうんと少ないかな。
そして血液も少々。ダンナに見せるのはやめておこう……。やっぱり有精卵じゃないか、とか騒ぎそうだから。
爬虫類の卵の構造ってどうなのよ、とだいぶ調べてみたけど、だいたい鳥と同じ扱いになってるんだよねえ。黄身が真ん中にあって、白身があって、胚は黄身の表面、白身と接する部分に発達。確か、鳥にはあるカラザが爬虫類にはなくて、だから転卵すると胚が下になって死んでしまうはず。
でも、20年以上前に使った生物学の教科書(『基礎および比較発生学』とか『脊椎動物の比較解剖学』とか)を見ても、そんなことは書いてない。まあ、大学で勉強する生物学なんて、そんなレベルです。てか、範囲が広すぎて、そこまで細かく書いてないんだよね。しかしまあ、探しても意外と爬虫類生物学って分野の本はないもんだなあ。需要がないってことなんだろうけど……。
イグアナの卵の構造、もっときちんと調べたい気もするけど、苦労のわりに見返りが少ないかもw まあ卵はまだ余ってるから、その気になったらやります。