南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

イグアナのクレスト横のトゲトゲ

 前からちょっと気になってたんだけど、イグリンコにはクレストの両側に数ミリのトゲトゲがびっしりと生えている。そこももちろん脱皮するので、クレストの皮がよけいに抜けにくい。

CIMG8096

 頭のてっぺんあたりはこんな感じで、大きなクレストの始まるより前にも小さなトゲトゲが並んでいる。クレスト横のはこの写真ではちょっとわかりにくいけど、もう少し下りたところのクレストをアップで撮ると、

CIMG8097

 こんな感じでもしゃもしゃと。

CIMG8098

 これは尻尾の付け根近く、クレストももうだいぶ短くなっているところで、そこだとトゲトゲもまばらで、クレスト一本につき小さいのが一本って感じ。


 でもこれ、イグコにはほとんどないみたいなんだよね。小さいから見えないだけなんだろうかとずっと気になってたので、今日、アップで撮ってみた。

CIMG8093

 イグコの頭のてっぺん、クレストが始まるところ。その前にはイグリンコと同じように小さいのが並んでいる。イグコのクレストは産卵で土を掘るときに折れ曲がって、特に一回目の産卵で最初の3,4本がかなり削れてしまったからなあ。ボロボロだけど、まあしょうがないよね。

 そして肩甲骨あたりだと、こんな感じだった。

CIMG8095

 アップで見ると、イグリンコの尻尾あたりと同じように、クレスト一本ごとに小さいのがひとつ出てる! これが徐々に育ってくるんだろうか? まあメスはクレストがそんなに長くならないらしいから、とするとこのトゲトゲもオスほどにはならないのかなあ。

クレストの長さについて

 ついでだけど、イグアナを飼っている人のなかには、見た目の美しさやカッコよさに惹かれてって人も多いみたい(私もある意味同じ)。特にクレストが長くきれいにそろっているよう、大事に育てている人もいて、そこまで考えてない私なんかから見ると、すごいなあ。
 で、クレストって確かに野生のイグアナだとかなり長い。イグリンコのはベキベキに折れ曲がってるけど(まあそれも野生の風味があってw私は嫌いじゃないが)、ドミナントで本当に強いオスだと、クレストを折り曲げられるような負け試合すらしないんだろうね、ぴんぴんと見事にそろったきれいなクレストを見せつけたりする。
 湿気が関係しているとか言われているらしいんだけど、それならうちで飼っててもクレストは伸びるはずだよねえ? まあイグコはメスだからってのもあるけど、今のところそんなにすごく伸びてる感じはしない。もちろんまだ若いし、これからかもしれないけど。


 で、野生の、そこらへんのイグアナを見ていて思ったんだけど、クレストってそもそも、体をできるだけ大きく見せるためにあるわけで、とすると、イグアナ同士で戦ってメスを獲得しなきゃいけないとか、鳥なんかに襲われたときにも相手をビビらせる必要があるとか、そういう野性的な環境にいればクレストは伸びるんじゃないか? 
 でも、意識して、伸びろ伸びろと念じて伸びるものでもないだろうし、生き残る遺伝子ってことで考えたら、野生に近い、WCに世代が近いイグアナほどクレストは伸びるとか。日本のように飼育下で繁殖して世代を重ねていけば、クレストの短い個体も充分生き延びて子孫をたくさん残して、となると、短いクレストの遺伝子も増えていくしね。
 ま、長けりゃ偉いってもんでもないし、それだけがイグアナの魅力でもないので、どっちでもいいんだけど、ふと思ったのでメモ。


 ついでにメモ、現在イグリンコのクレストは6cm(一番長いの)、イグコは2.5cm。