ニャンリン、台所まで踏破

　ニャンタは相変わらず金網越しにフシャーーー！と喧嘩を売ってる。ニャンリンをさんざん触ったあとの手でニャンタやニャンコを触ってもまったく平気、ニャンタなんて私の手をペロペロ舐めるくらいだから……と思うんだけど、匂いと現物は違うらしい。
　今朝はニャンリンが三日ほど寝床に使ったタオルを持って入り（代わりに別の毛布を与えた）、ソファに置くと、ニャンタもニャンコもさすがにそれはしげしげと匂いを嗅いでたけど、怒ったりはしない。そのタオルのうえで、ドイツで買ってきた猫用のおやつ（細いサラミみたいなもの）を食べさせてみた。ニャンコは夢中になって食べたけど、ニャンタはいまいち食べ物と認識しない感じ？　あんまりおいしくないの？？？

　でもニャンリンの存在にあまり反応してないように見えるニャンコでも、今日の朝、

　なんか珍しいところで寝てるねえ。ニャンタはそこがけっこう好きだけど。ニャンコもなんとなーく甘えたい気分が高まってるのかもね。

　で、昼過ぎ、ニャンコもニャンタもぐっすりと寝てる、ワンコもどてーっと寝転がってる時間帯に、ニャンリンは私を見て、中に入れてくれーとアピールするので、そんじゃま、ちょっとだけ入ってみる？　と中庭のドアを開け放してみた。そろそろと入ってきて、まずは台所をチェックするニャンリン、私はカメラを取りにいって、戻ってくると、ニャンリンはすでに台所の入り口に。

　そのときワンコとニャンコは、

　こちらに（ニャンコはわかりにくいけど、仮キャットタワーの下の箱のなか）。でもこのときニャンリンに気付いたワンコがすでに目を覚ましてて、この写真の次の瞬間ダッシュしたーーーー！
　ワンコにしてみたら、ずっと中庭にいて気になってたあの子が！　ついに！　って思ったんだろうなあ。私はまさかワンコがそんなに激しい反応すると思ってなくて、もう一気に二匹は中庭へ。
　追い詰められてシャーッて言ってるニャンリンの前からワンコを引きはがして連れ戻し、ドアを閉めた……。はあー。もちろんワンコは、ニャンリンに害をなすつもりはまったくなかったし、その心配はしてなかったけどさ。逆に、パニックのニャンリンがワンコを引っかいたりしたら大変なところだった。

　で、ニャンリンはこれに懲りて数日はもう、中に入れてくれって言わないだろうなー、と思ってたら、なんの。夕方にはまた、入れろー入れろーとうるさいくらい。
　うーん、でもなあ、私に時間があればいいけど、ダンナが帰ってくる時間だし、そしたらワンコの散歩とかいろいろあるし。で、金網越しにニャンタ（喧嘩売ってる）とニャンリン（喧嘩買ってる）に、おやつをちぎってやってみた。ニャンリンはすぐに食べる。ニャンタは相変わらずいまいち食べ物と思ってないのか、ボロボロこぼす。
　それよりヨーグルトかな、とそれぞれの容器にヨーグルトを入れて出してやった。金網越しだけど、すぐそばでどっちもおとなしく食べてるよ。

　普段の食事もここでしてもらうことにしようかねえ？　これを何日かやってたら、フーフー言わなくなる？　
　まあ今でも普通に部屋に入れたら、最初は喧嘩しても、すぐに馴染みそうな気もするし、でも出かける用事もあるから、もう少し目の届くときにやることにしよう。それまではもう少しニャンリンに我慢してもらって……。

　ちなみにヨーグルト、昨日も猫たちにちょっとやったんだけど、ニャンコが特に大好き。で、昨日はニャンリンには中庭で、そしてニャンコがそれを嗅ぎつけてすっ飛んできたので、キャットタワーのところでニャンコにも。ところがその容器がニャンコの顔がやっと入るくらい小さくて深めだった。そこへニャンタがやってきて、「何食べてんのー、ぼくもぼくも！」と横から顔を突っ込む。ニャンコは少し顔を上げて口の周りを舐めて、そのあいだニャンタがヨーグルトを舐める。少ししたら、ニャンコが「今度は私の番〜」とニャンタを押しのけて舐めはじめ、しばらくするとニャンタがまた、というふうに、けっこう仲良く交互に食べてるんだよね。
　ニャンコとニャンタはほぼ同時にうちに来たし、ニャンタがベビーだったころから一緒だからこれだけ仲良くなれたのかなあ？　ニャンリンともこんなふうになれたらいいけどなー。