暴君イグリンコ、紳士の交尾二回目

　昨日の交尾で完全に発情期のスイッチが入ったのか、朝からニャンリンを追いかけ回し、あげくには私の脚まで狙いかけた（あとで詳しく書きます）イグリンコ。
　昼ご飯のあとダンナがまた仕事に出かけて、私はパソコンに向かっていたら、居間のほうでワンコが何やら吠えては小走りに行ったり来たり騒いでいる。最初は、どこかの犬が家の前を通ったとかだろうと思ってたんだけど、物言いたげな顔で私のところに来てはまた出て行くので、もうなんなのよ〜、と出て行ってみたら……

　あーあー、まだ処女のワンコにはこのシーンは刺激が強すぎたかｗ　ニャンタとニャンコはソファとぼっとん便所籠でぐうすか寝てたけどなｗ

　ばっちりやってんなー。首筋に噛みついてメスを固定するというのも、本にあったとおり。でもどこ噛んでるの？と拡大。

　クレストかと思ったけど（ちぎれないかと心配したよ）、あとで確認したところ、その少し横の皮だった様子。

　動画にも撮った、エロ飼い主。

（音楽鳴ります）

　最後にイグコが動いて終わってるんだけど、ワンコが近付きすぎたんだよねー。んで、あとからもう一度イグアナ本をじっくり読んでみたところ……もしかして射精は終わってなかったのかも。無念そうなイグリンコの顔が一瞬だけ入ってるけど（ワンコを制止しようとしてうっかり動画撮影をストップしてしまったのだ）。

　ワンコが怒られたので、なになに？と近付くニャンコ。ちょっと、イグリンコの行動は読めないから気を付けて、とハラハラしたけど、空気読むのは猫のほうがうまいので大丈夫だった。

　イグリンコの鼻先の匂いを嗅いで、イグリンコもニャンコをぺろりん。

　イグリンコのヘミペニス、出てました。

　すでに引っこみかけで残念。液体が滴ってるけどなあ。
　そのあいだに食卓の椅子に上がったイグコをチェックしてみた。

　ぶれちゃったけど、クレストはそろってるなー。
　写真ではわかりにくいけど、２本立っているクレストのすぐ下の皮膚が濡れている。

　たぶんイグリンコはここの皮をくわえていたんだろうな。でも傷にはなってない。ちゃんと加減してるのかな。
　脇腹に多少の引っかき傷ができるのは仕方ないかと。うろこが剥がれたりはしてないようだし。

凶暴イグリンコ

　これだけならまあまあ紳士的なイグリンコなんだが……。すでに最初に書いたように、ニャンリンへの迫害が一気に高まってしまった。
　今朝も私の部屋でニャンリンを追いかけ、まあここはニャンリンは問題なく逃げたんだが、それを追いかけたイグリンコが私の椅子の下に来た。そこで一旦停止。まーたやってんの？　とこの時点で呑気にイグリンコを見下ろすと、その私の脚にイグリンコが怒ってる気配。やばっ！　と思って足を椅子のうえに引き上げたら、座面に前足をかけて上がってきた。威嚇モードのまんまだったので、ますますやばっ！　と思ってイグリンコの両腕を掴み、押さえつける形で持ち上げて、おいおい何勘違いしてるんだよ、となだめつつ机のうえに向こう向きにして置いた。
　そこでイグリンコがちょっとぼうっとしている合間に、机のうえの壊されそうなものを片付ける。キーボードは裏返し、ジュースを飲んでたコップは別のところに置き……。でもイグリンコはそこで我に返ったのか、そのあとはおとなしくなってた。

　そのあとイグコと一緒に部屋を出て、寝室に行って（イグコのトイレ）、居間に出て、イグコタワーで落ち着いた、と思ったんだけど、私が庭を出入りしていてふと通ったとき。

　直立イグリンコ。映画とか漫画なら、「バーン！」って効果音が聞こえそうだったよｗ　おいおい、私、通っただけだよ？　しかも近くじゃないよ、食卓を挟んだ距離だよ？

　バーン！　背中を持ち上げる威嚇はこれまでも見たことあったけど、ここまで足を伸ばし切ったのはめったになかったんじゃないかな。まあそれでも３０秒くらいでやめたけどね。

　それから今度は、中庭にニャンリンがいたらしくて、それを狙ってガラスに体当たり。ちょうど大雨が降ったあとだったんで、窓を閉めてて、金網の抜け穴がふさがってた。だからニャンリンはそのまま中庭にいれば安全だったんだけど、そんなことをニャンリンが知る由もなく、台所を抜けて私の部屋へと走るニャンリンを、イグリンコがすごい勢いで追いかけた！
　それを見ていたワンコがテンション上がっちゃったｗ　イグリンコー、いつものそのそとしか歩かないから遊べないと思ってたけど、やればできるじゃん！　遊ぶ？　とおもちゃを持ってイグリンコに迫る。やめときなさい、今そういう気分じゃないから！　となだめすかし、イグリンコを抱っこしてタワーに戻した。

　そして三度目は交尾のあと。一発やって（あとで考えたらやってなかったのかもだけど）少しはむらむらが解消されたかなー、とか思っていたら……。どこから始まったのか見てなかったけど、中庭へ逃げたニャンリンを追いかけてイグリンコがすごい勢いで走った。そしてイグたちが台所に入らないよう中庭とのドアは閉めていたものだから、ニャンリンは計算が狂って中庭をグルグル、イグリンコもグルグル、ニャンリンはそれでも金網の抜け穴から家の中に戻って逃げおおせた……。
　もうこのときの騒ぎは、交尾のあいだぐうすか寝てたニャンコとニャンタも「何ごと！？」と寝ぼけまなこで起きて見守り、ワンコもこれは近付いたらヤバい、と遠くから見守るレベル。治まってからニャンリンの様子を見に私の部屋に行くと、いつもならしらっとしているニャンリンが、さすがにこのときは尻尾が倍の太さになってた。

　これはまずいよなあ、どんどんエスカレートするよなあ。今日は、いっときは部屋のドアを閉めたりして、ニャンリンとイグリンコを隔離もしたんだけど、どっちも一部屋に閉じ込めるのは難しい。留守にするときはもう絶対にこの二匹を一緒にはできないとして、いるあいだも対策考えないと……。
　とにかく今日は、イグリンコに早く寝てもらうことにして、家じゅうの電気を消して暗くしたんだけど、暗い中でもイグアナってけっこう歩き回るのね？　勝手知ったる自分の家だからかもだけど。落ち着かないから、イグコ（食器棚で寝てた）を探しているのかと、抱いて連れていってやったら、しばらーーく様子を見てからくるっと向きを変える。違うの？　と床に下ろすと、なんか納得したのか、寝室に寝に行ってくれた。
　イグリンコが寝たあとは、ニャンリンは自由にできるとして、問題は日中。いろいろいっぱい考えました。

１．ニャンリンを里子に出すか？　そのほうがニャンリンには幸せかもしれない。ただ、黒猫だから貰い手が見つかるかどうか、ちゃんと飼ってくれる人であるかどうかは不安。
２．イグリンコを里子……は無理だろうから、野生に返すか？　それも無理な気がする。
３．発情期のあいだだけだというなら、一時的にニャンリンを預けるか？　それとも、それでは逆効果になる危険もあるかも。帰ってきたとき、誰やねんお前、とイグリンコのみならずニャンコやニャンタとも、それにやっぱ無用なストレスかけちゃうかなあ。
４．さっさと引っ越して広い家に替わり、完全に分離する。しかしそれにはダンナの会社事情が絡むので、すぐには動けない。

　あるいは、なぜニャンコやニャンタは平気なのにニャンリンだけ目の敵にされるのか、その理由を解明して、排除に努める。
　今朝思いついたのは……ニャンコとニャンタがうちに来たのは去年の９月。イグリンコが家の中で暮らすようになったのが今年の２月。ニャンリンがうちに来たのが４月。最初から家にいたニャンコとニャンタと違って、ニャンリンはあとからやってきた侵入者として認識されている？　でもそれなら最初から攻撃しそうなもんだけど、最初のころは平気だったんだよねえ。
　でも理屈はともかく、今はもうニャンリンってだけで攻撃対象とインプットされちゃってるんだろうから、それを変えないことには。それで、ニャンリンを変装させてみようかと思いついたｗ　
　猫用の服とかってあるやん？　犬とか猫にああいうの着せるの、私は大っ嫌いなんだけど（寒いとかの理由があるなら別）、イグリンコの目を欺くための変装なら……。でもそれでイグリンコがどう反応するかわからないのと、ニャンリンも受け付けるかどうか不明なので、とりあえず隣の友人（裁縫が得意）のところに駆け込んで、端切れある？　できれば白くて無地で薄めのやつ。で、即席でいいからとニャンリンに服を作ってもらった！
　さっき着せてみたら、嫌がらない。普通にしているので、明日のイグリンコの反応を見て、うまく行くようならちゃんとしたのを買えばいいよね。
　ネットでいろいろ見てたらこんなのとかｗ

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　よけい攻撃されそうかｗ　いっそイグリンコが怖がるくらいのコスプレしちゃえー、とかｗ　でも下手にあれこれついてると、それが邪魔になって逃げきれなかったり事故のもとになりそうだしなー。
　とりあえず変装作戦がどんな効果を見せるか、明日のお楽しみ。今、白い服を着たニャンリンはニャンタからちょっかい出されてますｗ

　頭の痛い話題で終わるのもなんなので、今日のワンコ。

　あそぼ？