南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

一個だけ有精卵かも

 イグコ、昨日は久し振りに本棚のうえで寝て、朝はまた早くから起きてくる。イグリンコを追い立てながらw

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 それだけ元気があれば安心だねえ。窓辺の蛍光灯でお腹を温めつつ太陽を待ったけど、今日はまたノルテが吹き荒れどんより曇り。それでもご飯は少しは食べて、パソコン裏に移動して、そしてまた本棚のうえに。なぜかウンチもけっこうたっぷりした。たぶんほとんどが土だったと思うけど、昨日はカラバサ丸ごと一本食べたしね。そのウンチにちょい問題があったんだけど、後述。


 で、昨日掘り出した51個の卵のうち凹んでなかった1個、今日もまだ丸いまま……。もしかしてマジで有精卵か!? 50個の無精卵と、1個の有精卵? どうやったらそんなことになるんだーーーーw でもとにかく、ポチコ卵の孵卵器に入れて大事にしてます。

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 イグアナの卵は発生が始まると、楕円形の胚が上部に見えるらしいんだけど、イグコの卵は土まみれでそんなの見えない……。掘り出したとき、ちょっと見えたような気もしたんだけどね。

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 昨日、卵を全部掘り出して作業を終えてから、この卵はどうなんだろうとチェックしてみたとき、かなり中身がヘロヘロになっていたのが、孵卵器に設置して一晩置いてから今朝チェックしたら、張りが戻ってる! それでも卵の表面はザラザラで、イグアナ本に載ってる有精卵のようにつるつるピカピカじゃないんだけど……。たぶん産卵ケースの床材が、モデルになってる飼育環境ではおがくずみたいなのを使ってるからあんまりくっつかない? それと、土を使っていても、イグコの初産のときみたいに、卵の表面のぬるぬるが乾ききらないうちに掘り出せば割ときれいにできるのかも。
 まあとにかく、まだ希望を一筋つないで、この卵だけは大事に孵卵器に入れておくことにする。もし本当に有精卵だったら……奇跡みたいなもん?w それで無事に孵化したら、手放し難くなってしまいそうだけどw まあそんなこと言ってたら来年は60匹くらいうじゃうじゃ〜〜っと生まれて、奇跡なんか吹っ飛ぶかもだけどね(´∀`)

孵化までの注意点とか

 イグコが産卵してるころから、またドイツ語本でこのあとどうしたらいいかとか読んでた。昨日は、無精卵だったかーとがっくりきてたけど、一個でも有精卵なら、やっぱりしっかり勉強しておかなくちゃ!
 と言うわけで、主にこっちのドイツ語本から抜き書き(10.4章、254p.ff)。

  • 孵卵器の設定は、気温約30度、空気の湿度ほぼ100%にすべし。
  • 床材は、綿やピートモス、砂、園芸土と砂のミックス、セラミス(園芸用の赤玉土みたいなの?)、バーミキュライトなどのオーソドックスなものに加えて、スポンジも推奨。
  • 床材は湿らせすぎより、やや乾燥気味がいい(空中湿度は100%なのに……)。もちろん乾燥しすぎはダメだけど。
  • 温度差が2〜3度になると卵に悪影響、28〜30度のコンスタントな温度を保つこと。27度以下になると孵化率はガクッと下がる。
  • 乾きすぎた卵は表面に凹みができる。そうなったら孵卵器内の湿度を上げるか、その卵をもう少し深めに埋め込めばオッケー(これを先に読んでたので、イグコの卵はやや深めに湿った土に埋めてた)。スポンジを使った場合には、このような凹みはいっさい観察されなかったとのこと。
  • 28〜30度の場合、孵化までの日数は68〜117日、26〜29.5度の場合は91〜139日と、温度が高いほうが早く孵化する。
  • 孵化の直前には、卵殻が張りを失い、表面に水分がにじみ出たりする。

 この先はまた、孵化が近くなってから。


 もう一冊のほうは(8.4章、p.105ff)、

  • 無精卵の割合は通常低く、0〜10%、例外的に50%まで(ええ〜、イグコは記録破りか!?)
  • あれ? この本には、イグアナも温度依存性決定であろうと推測してる……。あくまで推測だけど、だから30度以上にするとオスばっかりになる可能性が高いので、上げすぎないようにと。でも前に調べたときは、グリーンイグアナは遺伝子決定ってなってた(先のドイツ語本にもそう書いてあった)。データが古いのかもしれない。
  • ここにも、床材が湿りすぎてると卵が死にやすいと……。
  • 最初の四週間が危ない時期で、それを過ぎると卵が死ぬことは少なくなる。孵化率は通常80%以上。卵の質が悪い、母イグアナの体調が理想的でなかった、もしくは孵卵器が高温、低温、高湿度、低湿度などの不適切な条件だった場合、胚の死亡に至る。
  • 特に母イグアナの栄養状態の良しあしは大きく影響する。卵に充分な栄養素を与えることができなかった場合、胚が孵化寸前まで成長したとしても、孵化するためのパワーが不足、人工的に手を貸して孵化させて集中的に世話をしてもその後生き延びることはまれ。
  • 死んだ卵は黄色〜緑色っぽく変色し、カビが生えたり、悪臭を発したりする。しかし、汚れて凹んだ卵から健康なベビーが孵化する場合もあるので、悪臭がしないかぎりは捨てないこと。
  • カビが生える卵はたいていすでに死んでいるか割れているかなので、打つ手はほとんどない。その場合はさっさと隔離・廃棄。しかし稀に健康な卵にカビが生えることもある。その場合はCanestenなどの軟膏を薄く塗ることで対応できるかも。
  • 発生が進むとともに、卵は大きく重くなっていく。孵化直前にはしかし、重さが減り、凹みができる。そして手に取ると一瞬だけ張りが戻る。


 たった一個のイグコの卵、無事に育て上げる自信はまったくないけど……とにかくどうなるかやってみるしかない! ダメだったら……やっぱり無精卵でしたってことにしちゃおうかなw