南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

クジャコ7クラッチめの産卵

 今日は、というかもしかすると昨日からかな? クジャコがたらいのなかで朝からずっと大暴れ。昨日も産卵ケースに掘ったあとがあって、シロコかなと思ってた。しかしクジャコだったらしい。食欲もあるので、お腹が空いて暴れているのかとご飯をやったりしてたけど、落ち着かない……。産卵ケースに入ったり、水に飛び込んだり、シロコを押しのけて陸地に上がったり、足場のないところから上がろうと足掻いて転落したり……。
 産卵ケースが気に入らないのかなあ、土、だいぶ減ってるしなあ。しょうがないなあ、とクジャコを庭に放牧したのが夕方6時。

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 どうするんかな、と見ていると、コンクリのほうには見向きもせず、砂地をウロウロ。

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 この辺にしよっかな。と思ったのか、前足で土を削って確認し始める。

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 口をカチカチ嚙み合わせるのはクジャコの癖なのかなあ? 前も不思議に思ったことあるんだけど、今回も産卵中たびたびやってた。

 穴を掘り始めてわりとすぐに深くなる。もう場所はここで決定のようだったので、近くにあったホースを片付け、そばのブロックに座って観察すること2時間。お尻痛くなったけど、いろいろ発見があって楽しかった。

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 前にもシロコが庭に産卵するのを眺め、動画にも撮ったけど、そのときは漫然としか見てなかった。今日は気付いたこと。

  • 掘る位置を決めると、両前足を左右に広げて固定し、これは最後まで動かさない。見えない後ろの穴の位置を見失わないためと思われる。
  • 掘るとき、耳かきみたいに壁沿いに土を掻きだしているのかと思っていたけど、大きな後ろ足の指が器用に動いて、土をつかんで外へ持ち出している(上の動画)。
  • クジャコの利き足は右のようなんだが(産卵ごとに土を掛けるのは右足)、土をつかむのは左足のほうがうまい。
  • 穴掘りには一時間強。産卵は7分(11個)、埋め戻しに半時間ちょっと。合計2時間弱。
  • 掘った土もていねいに周りに置き、産卵後の埋め戻しに徹底利用する。


 あんまりいつまでもいつまでも掘ってるから、もうええや〜〜〜ん、と何度も言いたくなった。そのあいだ、その辺をチョロチョロ走って食事をしてるアノールを見たりもして。
 しかしだんだん、後ろ足の指が掴む土が少なくなってきたなあ、そして疲れたのか休憩してるっぽいなあ、と思っていたら、一個目の卵がポロリ。慌てて動画撮影始める。


(2倍速です。音楽鳴ります)


 全部で11個だった。7クラッチ、合計70個。クジャコ、頑張りすぎじゃないか? こないだの身体測定でも、シロコのほうが成長してて、クジャコはほとんど変わらず。産卵に体力使ってるんだろうな。今日見てても、甲羅が痩せて背骨が浮いてる感じだし。

 産卵そのものはあっという間に(比較的)終わり、そのあとの埋め戻し作業が始まる。

 これも、漫然と足で掻いているのではなくて、足の指で土をつかんでいる。両足を掌合わせるようにして土をすくっていることもある。じいっと見てると、下半身だけが別の生き物みたいに見えてきた。


(長いので、お時間のあるときにどうぞ。でもなんか不思議で面白いと思うので、よければぜひ)


 これは2倍速じゃなくて、通常速度。指を握ったり開いたり、こすり合わせたり、見てると人間の手みたいで、何を見ているのかわからなくなってくるw そして、両手で上半身は固定したまま、甲羅を叩きつけて土を固めている。
 土も、ただ何となく掻き集めるのではなく、ちゃんと、固定した両手のままで届く範囲に掘った土は積み上げられていて、それを真後ろから始まって徐々に横のほうへと足を広げて掻きよせる。なんというか、美学を感じてしまいましたよw

 やっと終わったクジャコ。

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 産卵場所を離れて歩きだしたのを捕まえ、たらいの水で洗ってから、水槽へドボン。お疲れさまー。卵掘り出すのは明日にします。石を目印に置いて、雨が降ってもわからなくならないようにしておいたからね。