南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

ポチコ、急死

 外カメたちにもいつもどおりのご飯をやって廻って、昨日写真出してもらえなかったヒトたちの写真撮ろうと、グアコやら撮りながらドロガメたちのところにご飯をやりに行って……。

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 大きめのチャラーレスを丸ごと食べるグアコ。

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 小さめのチャラーレスをさらに細かくちぎってやってるポチたち。ポチオはすぐにやってきて食べ始め、ポチスケはいつも物陰からこっそり食べる。けど、ポチコは……? 来ないなあ、とたらいの縁をこんこんと叩いて呼ぶけど、姿が見えない。どこにいるんだろ、と探したら……
 沈めた籠のなかで死んでました。


 昨日の午前中にご飯やったときは、生きてたし、食べてた。そのあと死んだんだと思う。もうすでに、ちょっと臭くなって皮膚も腐敗が始まってたし。


 でも、なんで? たぶん、卵詰まり? ポチコはすでに産卵始めてたし、こんなに急に死んじゃうのって他に考えられない。
 ポチコはうちに来たときから、手足も華奢で、食も細くて、泳ぐのもあんまり得意ではなくて、一時期単独飼育にしたほどだったけど、今の大きいたらいにしてからは頑張って泳げるようにもなってた。それでもやっぱりポチオに比べると、小さくてちんまりした感じではあったけど……。
 このブログ始めて、いろいろ動物が増え始めてから、爬虫類で死なれたのはこれが初めてなんで、けっこうショック。まったく前兆を読み取れなかったというのが……。


 卵詰まりが原因じゃないかとは思うけど、死因をはっきりさせるべき、とは思った。でも獣医さんは奥さんが年末に緊急入院したとか言ってて、まあ無事だったようではあるけど、元日から臭いカメの解剖なんかしたくないだろうしなー……。自分でやってみるか。と思って、トライしてみたんですけどね……。
 ゴメンポチコ、やっぱり力入らなかったのと、用具がしょぼいのしかなかったのと、ポチコの甲羅が思ったよりも頑丈だったのと……。腹甲の継ぎ目、可動部の軟骨を切れば、と思ってそこにメスを入れてみたんだけど、恐ろしや、メスの歯がボロボロこぼれる硬さ。ノコギリで脇を切るのが、カメの解剖の通常コースらしいけど、うちにはでっかいノコギリしかないし、気持ち的にもやっぱり無理。てことで、諦めました。
 今日はお店どこも開いてないから、明日石灰を買ってきて、裏庭に埋葬します。何とか甲羅を保存する方法とか考えてみたけど、モノとして残すのもなんかね……。


 それよりも。
 そもそもポチたちの卵を孵化させられないのはどうしてか、と考えてた。いろいろ読み直してみると、母亀のコンディションが悪いと、卵も発生が止まってしまったりするという記述があって、ドロガメたちの環境、やっぱりよくないのかなあ、来年(=今年)はちょっとその辺いろいろ改善してみようかな、と思ってた矢先だった。
 ポチコの最後の卵三つも、ダメっぽいし。ポチコ、本当にいろいろ、重ね重ね、ごめんよ……。


 で、これまで産卵はできてたのに、今回ダメだったと仮定して、その原因は?
 実はこないだ、水槽掃除のあとの注水が勢い強すぎてまたあふれて、産卵ケースが水浸しになった。土を全部ひっくり返してザルに出して水を切り、それをまたケースに戻してたらいに設置はしてたんだけど、土がかなり減ってしまってた。それにかなり泥どろになってて、掘りにくそうだなとは思ってた。だけどまあそのうち乾いて適度な湿り気になるし、と放置(で、そろそろいい感じにはなってた)。土も増やしてやらないとなーと思いつつ、買いに行くチャンスがなくて放置。ポチコ(かポチオかわからんが)は、一度はそこに入ってちょっと掘ったりしてた様子。足跡がついてたから。でも卵は産まず。そういうことはこれまでもあったので、あまり気にしてなかった。
 産卵ケースが気に入らなかったとして、去年はそれで水中産卵もしたよね。どうして今回はそれもダメだったんだろう? カメの医学書で卵詰まりのところを読むと、原因としては、不適切な環境、急な環境変化や輸送などのストレス、いじりすぎなど。産卵場所がない場合。カルシウム不足などの代謝障害、栄養不良、卵殻形成異常。
 それでちょっと思ったのが……こないだの月曜、もう水槽掃除は私が自分でやってもいいかなーと思ってたんだけど、掃除のおばさんの旦那さんがやってきて、ちゃっちゃと始めてくれた。じゃあまあ今日が最後ってことでお願いしようかなと思い、でも私も一緒に庭にいて、他の作業をしたり、細かいところの掃除をしたりしてた。そのとき、おじさんが、ドロガメたちのたらいをたわしでガシガシこすり始めたんだけど……あの〜、カメたち中に入ったままで、ゴロンゴロンしてるんですけど? こっちのたらいにカメたちは出してやってね、と途中から別のたらいに移してもらった。
 水槽掃除はおばさんがすることもあったけど(それでグアコの甲羅(いつもうっすらと泥が積もってる)を金たわしでこすっていたことが判明してびっくりしたのも先々週のこと、幸いそんな力いっぱいじゃなかったから傷がつくほどではなかったようだけど)、おじさんがやることも多かった。いちおう力仕事だしね、おじさん、最近あまり仕事がなくてヒマだと言ってたし。
 人のせいにするわけじゃないけど、このゴロンゴロンがストレスになってたのもあるのかなあ……? 


 とはいえ、卵詰まりの場合は、まず産卵しようと暴れたりする、けどそれを過ぎると食欲不振になり動かなくなったりするとある。ポチコのその前兆を見てとれなかったのか、でも昨日は食べてたし……。
 こんなに急に死ぬとなると、他に考えられるのは、溺死とか(籠の中にいたから、でも首は出入り口から出した形だったし、もうよくよく知ってるところだからそれは考えにくい)、あるいは何かに襲われて怪我をして、籠の下に逃げ込んだけど力尽きたか? 
 ポチコの体、すでにちょっと膨張し始めてて、後ろ足の皮膚とかがボロッとなってたけど、そんな致命傷を受けたような跡はなかったと思う。甲羅ももちろん無傷だった。やっぱり何かに襲われたというのも、考えられない。


 やっぱり卵詰まりがいちばん考えられるかなあ。何がどうだとしても、ポチコはもう帰ってこないけど……。ポチたちのなかではいちばん懐いてて、餌をやりに行くとポチャポチャと水を跳ね飛ばして催促してくれた。甲羅がすごくきれいだった。口元も名前(シロクチドロガメ)のとおり真っ白で。ポチコの子孫も残してやれず……本当にごめんよ……。

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(4周年、2015年9月の写真

  • 2011年 9月9日 体重  49g 甲長  6.3cm
  • 2016年12月4日 体重 463g 甲長 13.5cm