南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

ヤシの実リンゴとは

 今日もまたまたネタなしの平和な一日だったけど、ホニュ写真でごまかすのもなあ。ということで、先日友人からおすそ分けでもらった「ヤシの実リンゴ」Manzana de cocoを紹介しませう。
 私は初耳だったんだけど、友人は前からタバスコ州あたりでよく見かけてて気になっていたという、このマンサーナ・デ・ココ(ココ=ヤシの実、マンサーナ=リンゴ)。こないだ友人の車で信号のところで停まったら、これを袋に入れて売ってるおじさんがいた。一袋に4つ入ってて60ペソ。友人が買って、一個くれたので、食べてみた。

IMG_6288

 売ってるのは、こんな感じ。外側は、普通に皮をむいたココヤシの実なんだけど、中に詰まってるの、これ何……?
 普通のヤシの実は、外側は分厚く繊維でぎっしりと包まれていて、それをこそげ落とすと、この茶色い硬い殻が出てくる。その内側に白くて薄甘い果肉部分があり、その中にはちゃぷちゃぷと液体が入ってる。この液体はライムを絞って冷やして飲むと、うんまいのだ。白い果肉部分はそのままスプーンで食べてもおいしいし、チレ(唐辛子)の粉とライムをかけて食べてもいいし、乾燥させたものはケーキとかに使うらしい。
 というのが、私の知ってる通常のヤシの実だったのに……このリンゴ、なに?


 ネットで調べたら、いろいろ出てきた。それによると、

 解説はスペイン語だけど。

 ヤシの実が熟して落ちて、発芽する。そうすると、あのちゃぽんちゃぽんな空洞にこういうスポンジ状のものができるらしい。うーん、確かに考えたら、あの空洞からどうやってヤシの木が生えるの? とは思うが、いや、だってほら、水分確保のためかなとかさ……。


 んで、とりあえず食べてみた。

IMG_6289

 スプーンでざっくりと。中までスポンジだねえ。お味は……「ほのかに甘じょっぱい布団をかじってる感じ」。すごくおいしいものではない。友人も同じ感想だった。
 まあたまたま私たちが買ったのが当たりではなかったのかも。ヤシの実ジュースも最初のときはおいしいと思わなかったしね(そのまま飲んだけど、あれは冷やすのとライム入れるのがミソ)。とりあえず今回は、おいしいおいしくない以前に、ヤシの実が発芽すると中であんな変化が!!!って発見がいちばんだったかもw