南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

イグコのお腹と『イグアナマニア』

 日本語で出ているイグアナ飼育本は2冊、それも同じ著者が改訂版を出したものなので、実質1冊しかない(みたい)。しかも絶版なので、諦めてドイツ語の本を買ったりしてたんだけど。
 先日、友人がその『イグアナマニア』をプレゼントしてくれたー! もう、嬉しくて、届いた日に読んじゃったよ。内容的には、ほとんど知ってることだったけど、これだけまとめて書かれているとやっぱり頭のなかが整理できるし、いざってときに取り出して読み返して情報を得られるのがありがたい。

イグアナマニア (マナ・スピーシーズ)

イグアナマニア (マナ・スピーシーズ)


 そして、ドイツではとにかく大きなテラリウム建設とそのなかに熱帯雨林を再現することを中心に記述されているのに対し、こちら日本では「部屋で放し飼い」が基本? どちらが正しいのか、どちらがイグアナにとって幸せなのか、難しいところだけどね。でも、私としては、家のなかに熱帯雨林を作らなくても、少し郊外に行けばそういう状態は見られるわけで、だったらそんな苦労してそんなことしなくてもいいや(もちろんドイツに住んでいた経験からも、寒いあそこでそういうものにあこがれる気持ちはものすごーくわかるけど)。
 それよりは、やっぱり動物を飼うことの第一の楽しみは、私にとっては「どこまで交流できるか、理解しあえるか」であるので、生活をともにするのは大事なこと。
 ただ、日本という異質な気候のもとで、幸せに過ごしているイグアナもたくさんいるのは知ってるけど、人間とうまく理解しあえずにお互いに困りながら過ごしているイグアナもいるだろうし、脱走やら環境不整備、偏った餌などが原因で、短命なイグアナもいるだろうから、そういう意味ではドイツの飼い方のほうが本来のイグアナらしい生涯を送れるのかもしれない。


 しかしとにかく、この本には、かなりのページを割いて、部屋で放し飼いにする場合の注意点なども書いてあるので、すごく参考になった。
 それと、某所で最近私もいろいろ考えさせてもらった、パニックについて。それもこの本ではけっこうなページ数を当てている。私も、特にイグリンコのパニックに気を遣って、起こさせないよう頑張ってきたけど、イグリンコの場合は怖がる対象が比較的はっきりしてたから、思えば楽だったのだなあ。これまでもネットで読んでたけど、この本にも書かれている、柄物の服とか髪飾りとか、何かその個体のちょっとした感性に触れるものが恐怖を引き起こすみたい。それが何であるかわからないと、対処のしようもなくて繰り返してしまい、悪化させることになるよね。
 ここにも書かれてるけど、その個体が家に買われて来るまでに、業者のあいだでどんな扱いを受けていたか、その経験も関係してくるのかもしれない。だとすると飼い主さんには知りようのないトラウマってことになって、難しい。


 それに関連して、154ページに書かれてるんだけど、孵化したてのイグアナは人間に対する恐怖心がないと。手を伸ばせばするすると登ってくるらしい。ということは、孵化させたイグアナを飼えば、そういうトラウマなしで育ってくれて理想的?
 と言いつつも、ちょっと困ったな。イグコとイグリンコがいつか夫婦になれたとして、有精卵を産んでも、孵ったらしばらく(半年くらい)はうちで育てて、あとはジャングルに放してやればいいと思ってた。でもそんな状態で生まれてきて、うちで人間に慣れて育ってしまったら、ジャングルに放しても、警戒心がなさすぎて生きていけないかも? とすれば、生まれたらすぐにでも放すほうがいいのかもねえ……。
 まあ何十という卵を産むわけだから、そのすべてを半年といえども世話するのは並大抵ではなくて早々に逃がすよ〜ってことになるかも。だけど、チビイグアナを手元に数匹残して育ててみたい気持ちはある。けど、雌雄がわからないっていう問題もある。ま、その辺はもっと先に考えてもいいんだけどね。イグリンコもあと何年生きるかわからないしね。


 この本を読んで、もっともっとイグコとイグリンコに触れ合う時間を増やさなきゃなー、と反省しました。

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 お腹のほうはまだまだ緑色のイグコ。
 最近、餌も少しバリエーション増やそうといろいろ試してるんだけど、アルファルファ大好きだねー。もやしじゃなくて普通のも。パセリも食べる。それからトゥナ(ウチワサボテンの実)も食べる。これは私も大好きなので、イグコたちにやるか、自分で食べるか……葛藤だけどw