ドイツ語のタランチュラ本
ドイツは爬虫類飼育が盛んな関係か、タランチュラ飼育も愛好者が多いみたいで、英語圏の動画とか見ててもドイツでの展覧会とか販売会が出てきたりするほど。で、タランチュラの飼育書を日本語とは違う視点もあるかもしれないから(というかきっとある)、どれか読んでみようかなー、といろいろ物色。タランチュラ全体の本はいくらも(!)あるんだが、良さそうなのは高いんだよなー。
といろいろ見ていたら、なんと、メキシカンレッドニータランチュラ一種で一冊になった本が! というわけでさっそく注文、入手。
Die Rotknie Vogelspinne: Brachypelma smithi
- 作者: Boris Striffler
- 出版社/メーカー: NTV Natur und Tier-Verlag
- 発売日: 2004/05/01
- メディア: ペーパーバック
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あー、これ前に読んだアカスジヤマガメの本と同じシリーズだぁ〜。
メキシカンレッドニーは、メキシコの太平洋側地域に分布するタランチュラらしくて、うちのあたり(メキシコ湾地域)にはいないみたいなんだが、タランチュラ飼育の世界では美しさと飼育のしやすさなどから、かなり人気で普及してもいる種類。
で、レッドニーは比較的乾燥した地域、うちのレッドランプは多湿地域、という違いはあるものの、同じブラキペルマ属だし、大きさとか生態はおおむね似ているので、いろいろと参考に。とはいえ、交尾、繁殖、幼体飼育に関しては、今のところご縁がなさそうなので、流し読み。
日本の飼育書にはなかった情報で印象に残ったのは、たとえば
- 脱皮した皮が乾燥して縮んでいる場合は70%アルコールに浸すと柔らかくなって広げることができる。広げたままコルク板などにピンで留めて乾かすと、そのあとピンを外しても縮まないので、きれいな状態で保管できる。
- 死んだタランチュラも70%アルコールで保存。
- 脱水症状を起こして具合が悪くなっているタランチュラの写真(p.27) 文章では読んだことがあったが、写真見るのは初めてかも
- テラリウム内に植えるのに適した植物は、ハオルチア、アガベ、サンセベリア、アロエなどの多肉植物。ぜーんぶうちにあるのに、私が選んだのはよりによって違う植物かw でもアガベなんか葉先が尖ってるからちょっと怖いよね。
- ケージ内の環境が整っていれば、水入れは必ずしも必要ではない(p.42)。タラちゃんがごくごく水を飲んでたのは、やや異常な状態だったってこと?
- 複数のタランチュラを並べたケースで飼育していると、シンクロ脱皮が起こりやすい(p.50)(単純に、へー!)。
などなど。あと、ハンドリングについては基本やらない方針だったり、穴を掘らない場合もあると記述しつつ、穴掘るのが普通というスタンスだったり(日本の飼育書だと逆)。うっかり室内で逃がしてしまって見つからないときの探し方も参考になります(p.43)(実践することはないといいけど)。
病気と寄生虫についても簡単な記述あり(p.29f)。
餌については、やっぱり2週間にコオロギ5匹とか(アダルトの場合)書いてあって、レッドランプは大食漢だという記述もあったけど、タラちゃん食べ過ぎじゃないのかとまたまた心配になってくるw まあ当分脱皮はしないだろうから、余ったコオロギがケージ内をウロウロしててもさほど心配することはないと思うんだけど。
そしてタラちゃんは巣穴のなかで斜めって寝てるw 端にカーテンかけて。
今日はさすがにお腹空いてないのかなー(と毎晩言ってる気もするw)。