南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

甲羅の癒着部分に陥没

 今日の午後、カメンコを前庭散歩させていて、前から癒着して育たなかった甲羅部分に妙な陥没を発見。じっくり写真に撮って観察してみた。



 これは5月26日の写真だけど。この甲羅の真ん中の三枚、第2、第3、第4椎甲板が癒着して育たず、その影響で両脇の肋甲板が育っても伸びることができずに盛り上がってしまっていた。


 今日は綺麗な写真もかわいい写真もなく、ひたすら甲羅だけなので、興味ある人だけ、続きをクリックしてください。


 カメの医学書によると、成長期のカメで長期間成長が止まってしまったものが、その後状態が改善されて再度成長し始めたときに、甲羅全体が均等に成長しないことはあると。うちのも、うちに来る前にたらいまわしにされたりとけっこう過酷な試練を潜り抜けてきたのと、鼻炎をやったりして一ヵ月半は成長が止まっていたので、その影響かと思われる。
 で、継ぎ目の部分の古くなった角質が接着剤のようになって新しい成長を妨げることもあるので、それを削り落とすことで成長を促す場合もある、と。それで、まあ折に触れてここの部分を軽〜〜〜くナイフでこすったりしてたんだけど、何しろすぐ下には背骨のあるところなので、あまり思い切ったこともできずにいた。甲羅以外に異常がなければ、さほど心配する必要はない、とのことだったし。


 で、この5月の写真の第3と第4椎甲板の癒着部分の拡大と、今日の同じところの写真。




 クリックで拡大するので、じっくり見てもらうとわかると思うけど、左の5月の写真では(これも一応歯ブラシでこすって埃とか汚れはある程度落とした状態)黒い継ぎ目部分にざらざらとした感じのところが多い。これがたぶん「古い角質」なんじゃないかと思われる。そして、右の今日の写真ではそれがほとんど消えている。わりとどこもつるっとした感じで、左端は心持ち成長もしている様子。


 ただし、この写真で下になっている第4椎甲板の前部分にちょっと段差ができていたなとは思ってた。高さはわずかなんだけど(1mmあるかないか)くっきりと90度に落ち込んだ段差が。
 で、今日はその段差の下に空洞ができているのを発見。



(クリックでやや拡大)
 こんな感じで、ばりんと。これは庭で撮った写真で、あとで見たら目には見えなかった埃があまりにもすごかったんで、部屋に戻ってから歯ブラシでごしごしして、撮り直し。でもこれが、一番陥没の具合がよくわかるように撮れているので、そのまま掲載。



(クリックでやや拡大)
 空洞の奥のほうはどうなってるんだろう、と撮ってみた。一応掃除したはずなんだけど、まだ汚れてますな。ゴミは溜まってるけど、膿が出ているとかカビが生えているとか、感染症を思わせる感じはない、と思うんだけど。



(クリックでやや拡大)
 もう一枚、もっと丹念に掃除をしてから。一応、普通に甲羅ができてきているように見える。陥没はしてるけど。


 とはいえ、キッコウリュウのときと似てる気もするので不安がゼロではないし、しかしまあ動物と植物で違うんだから、まさかお腹のほうから虫に食われてるわけではなかろうしw、内臓の病気って可能性もゼロではないけど、食欲はあるし元気だし。


 そう言えばドイツで飼ってたクサガメも、買った当初(すでにそのとき12cmだった)から甲羅の真ん中前寄りに穴ぼこがあった。直径7mmくらい、深さは5mmくらいだったかなあ。何だろう、と思ったけど、当時はネットもなく調べる本もなく、事故でもあって怪我のあとかな、くらいに思って、ひどくならないので特に気にもしてなかったんだけど。
 今思うとたぶん、怪我か感染症を治療したあとだったんじゃないかと。一応ドイツのショップだから、病気のまま売ることはないだろうし、治って今後に影響なしと獣医に判断されて店に来ていたのだろうと思う。


 カメンコも、多少の成長不良で甲羅がボコボコするくらいは仕方ないと思う。いや、それが今現在うちでの環境や餌によるものだったら、仕方なくないけど、うちに来る前のストレスから起こった成長不良だったら、もう取り返しはつかないわけだし。他の部分はそこそこきれいに育ってるから、そんなこともないと思う、思いたい。
 ただし、この陥没部分に汚れが溜まって本当に感染症を起こしたりしないよう、今後ちょっと注意深く見ておかないと。成長し始めてくれるんなら嬉しいけどなあ。