南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

巨大ゴキ○○、ブラベルス【閲覧注意!】

 ブラベルス、って私も割と最近まで知らなかった名前なんだけど、一年くらい前かもっとか、フードコートで書き物してたら、何やらでっかい虫が床をせっせと歩いてた。メキシコ人の男性の一団もそれを見つけて、一人が何度も手を伸ばしてはためらい、結局触らないまま立ち去ったんで、私も興味津々近付いてみたら、これがブラベルスだった。
 というのを知ったのは、帰ってからネットで調べてだったんだけど。私もメキシコ人男性と同じく、手を出したいような怖いような、でそのときは見送ったんだよね。
 その後も、同じのが車に轢かれてぺっちゃんこになってたり、まれには見るけど、そう頻繁に出会うものでもなかったなー。


 それが昨晩、雷が鳴りだし、でも雨がまだだった時間帯に、これから来るだろう豪雨(久し振り)で植物たちやその他濡れては困るものが庭に出しっぱなしになってないかとチェックしに出たら、玄関先の壁に、いた。ブラベルス。


 ゴキブリの一種ではありますが、形は似てるっちゃあ似てるし、違うと思えば違う。でもとにかく、虫苦手なかた、特にゴキさんはゴの字だけでもダメ、って方にはお薦めしませんので、以下閲覧注意です。念のため折りたたんでおきます。
 でも、ちょっと見るだけなら大丈夫、って人にはぜひとも見ていただきたいです。威風堂々ゴキさんです。台所のカサコソしたやつとは、ぜんぜん風情が違います。壁の少し高いところにいるのを水槽用ネットをかぶせて捕まえたんですが、そのときもケースに入れてからも、動きはゆったり悠々、言ってみればキャンキャン吠え狂う小型犬とおっとり穏やか大型犬くらいの違い?

















 では、どうぞ。




















Blaberus craniifer


 これが、玄関先の壁にいたところ。暗いのでぶれ気味ですが。とりあえず捕まえて、コオロギケースに入れてみた。夜は撮影難しいので、そこで一晩過ごしていただいて、今日、撮影。


Blaberus craniifer


 たぶん、ブラベルス・クラニファー、Blaberus craniiferというやつじゃないかと(現在詳しい人に問合せ中)。別名ドクロゴキブリ、デスヘッド(コック)ローチなどなど。ネットで画像検索すると、もっと白っぽいのとかもいるようで、黒いのはブラックウィングと呼ばれている様子。
 ブラベルスって、ゴキさんのなかでもペットとしてけっこう人気らしい。もともとキッチンゴキさんと違って森林にひっそりと住んでいるタイプらしいので、病原菌とかも(そんなに?)ないっぽいし。なんと言っても、あの攻撃的な動きをするキッチンゴキさんたちと違って、おっとりだから扱いやすいよね。
 触角は短めで、頭部を覆ってる盾(前胸背板というらしい)が大きくて、そこにドクロ模様が出る?のかな? 名前の由来の。このブラベルスには、赤い点々が三つある程度でドクロには見えないけど。


 動きがおっとりおとなしいことがわかったので、コオロギケース(縦長)からサラダケース(幅広)に入れ替えて、思う存分撮ってみた。全部載せてもアレなんで、一部だけ。

Blaberus craniifer

 コオロギケースに入ってた土が羽についちゃってごめんよー。


Blaberus craniifer

 デスヘッド……かなあ?


Blaberus craniifer

 触角の長さは全身に比べてこんな感じ。


 ところで、何センチくらいあるんだろう? パッと見で5cmくらいと思って、問い合わせにもそう書いちゃったけど……と気になりだして、ものさし持ってもう一度撮影。そしたら、6.5cmありました。

CIMG6483


 ウィキとかで調べると(クラニファーだとして)65mmってのは最大値?(60〜65mm) 寿命は幼虫時代が5ヵ月ほどで、成虫になってから約一年、意外と短いんだな……。私が捕まえたのも、もしかするともうそろそろ寿命なのかもしれない。それと、びっくりしたのが卵胎生だという話。考えたらサソリとかでも聞くから、そんなにびっくりしなくていいのかもだけど、でも昆虫で卵胎生って知らなかったなあ。


 とまあ、まだまだ知らないこと満載の生き物の世界です。ブラベルスの分布はメキシコ、ベリーズキューバドミニカ共和国と米国フロリダだとか。その他、世界中にペットとして元気に繁殖もしているみたい。羽はあるけど飛ばないし、ガラスの垂直面なども登れない(えー、そんなんでよく生き延びてるなあ、さすがのんびり森林生活が基本なだけある?)ので、オープンケージなどでわりと楽に飼えるんだそうな。さて……どうしようかなw とりあえず、段ボールを折り曲げて下に隠れられるように、それと菜っ葉の切れ端を入れてみたけど。
 ダンナにも見せたけど、もともとメキシコ人って日本人ほどゴキさんに嫌悪感がないみたいで(普通の虫くらいの感覚?)、ダンナも、おお〜っ!と感嘆していたけど、イヤそうではまったくなかったなあ(いや、何考えてるのかって? 別に〜何も〜w)。