南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

理想のワンコとは

 今日は時間遅くなっちゃったので、手短に。というか、またネタなしなんですごめんなさい。相変わらず寒くて、うちのハチュたち、半分冬眠状態?


 よく、犬派か猫派か、なんて話を聞くけど、私はどっちも好きなので、こういう議論自体があまり理解できない。猫が巷で言われているほどツンデレだとも思わないし、実は、従順なだけの犬なんて面白くないと思ってたりもする。
 もちろん、盲導犬や警察犬はコマンドにきっちり反応しないと困るし、そういう使役犬でなくて家庭犬でもそういうことができるワンコはすごいなーと思うけど。
 あくまで私個人の好み、自分で飼いたい犬の理想として、今でも忘れられないワンコがいる。


 ドイツで学生やってたころ。ある日、学食でご飯を食べて出てきた私、自転車(ドイツのその町での学生の主要交通手段は自転車で、中国並みの自転車あふれる街並みだった)を置いたところに行って鍵を外し、手袋をはめて……とかやってたら、コッカースパニエルっていうの? 短足胴長でつやつや絹糸みたいな茶色いロングヘアーに耳が垂れているかわいいやつ。101匹わんちゃん大行進にも出てきてたっけ。あの犬が、ピョコタンピョコタンとなぜか私に駆け寄ってきた。
 なんで私だったのかはわからない。他にも大勢人が右往左往してるところだったし。でもまあちょっと目立つ外国人だった私には、よく子供が目を留めてじいっと見てたりもしたから、ワンコにとっても同じような珍しさがあったのかも?
 とにかくそのワンコ、私めがけて走ってきたんだが、途中でオープンカフェにいた飼い主らしき男性が、犬を呼んだ。名前は忘れたけど、○○! 戻ってこい! と。ワンコはそこで立ち止まり飼い主のほうを振り向く。飼い主は呼ぶだけ呼ぶと、あとはもう知らん、という感じで新聞を広げて読み始めた。
 その飼い主を数秒じいっと見つめたワンコ、決心がついた様子で、急いで私のところにやってきたw 私はもちろん、来てほしいなと思って待ち構えていたので、寄ってきたワンコをしゃがんでもふもふ、いい子いい子、と撫でてやった。そしたら満足したらしいワンコ、そこで初めて飼い主が呼び戻したようにパッと振り向いて(垂れ耳のワンコはこの動作するとかわいいよね、耳がひらりんと広がって舞うから)ダッシュで戻っていきましたとさ。


 このワンコが、私の理想w まあうちのワンコたちもおおむねこんな感じではあるから、理想どおりでいいんだけどw
 つまり、飼い主のコマンドを理解していて、その上で自分の意志があって、どっちを優先するか自分で判断できるワンコが好きだなあってこと。このコッカーちゃんが飼い主さんの声に立ち止って振り返り、考え込んだ数秒、飼い主の真剣度や状況を見極め、自分の好奇心と天秤にかけたんだと思う。賢い、と思う。


 アイボ、ってワンコロボットが発売されたこともありましたよねー。もうずいぶん前の話だけど。当時、SFファンのネット友達数人と掲示板で毎日のようにやり取りをしていて、アイボも話題になり、本物の犬と比べてのメリットはいくらでも考え付くけど、デメリットはない、ような気がする。それでもアイボより本物の犬のほうがいい理由、というのを当時、かなり真剣に考えて出た結果が「自由意思」だった。
 ま、これについて書くとまた長くなるので今度。でもあのドイツのコッカーちゃんが見せてくれたのは、まさにこの「自由意志」だったなあ、と、これ書いてて気付きました。遅いわッw


 理想のワンコ……? 勝手に(自己判断で)ソファに乗って寝るw って、こないだも同じような写真載せましたが。私も最初は乗っちゃダメと教えてたのを路線変更したので、ワンコには申し訳ない(一応まだちょっと罪悪感があるらしい)と思ってマス。

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